出版社内容情報
《目次》
はじめに
第1章 不条理な新世界
「パンデミック後の世界」と「すばらしい新世界」
…………
第2章 パンデミック狂騒の果てに
不条理な幕開け
なにが残り、なにが戻り、なにが変わるのか?
歴史上の例外
…………
第3章 揺らぐ経済・社会
決断主義と官僚機構の再構築
危機に瀕する民主主義
テイクアウト型リベラリズムへ
…………
第4章 揺れる生き方
不確実性を抱きしめて
自己肯定感を高める
丸いからこそコロコロと転がれる
…………
終 章 不条理と向き合うための笑去主義
不条理を受け入れる
…………
おわりに
参考文献
《概要》
私たちの世界はいま、コロナ禍という不条理に見舞われている。一見、豊かで幸せそうにみえた日本でも、パンデミックによって、格差や不平等、差別など、さまざまな問題があぶり出された。この、変えることのできない不条理な世の中にあって、自己肯定感を喪失せずに、希望を持って生きることはできるのか。
考え、行動し、真理を追究する?闘う哲学者?が、この世のあらゆる不条理を乗り越えるための哲学を示す。
内容説明
パンデミックによってあぶり出された、格差や不平等、差別問題…。逃れられない運命。それでも、希望を持って生きるために。
目次
第1章 不条理な新世界
第2章 パンデミック狂騒の果てに
第3章 揺らぐ経済・社会
第4章 揺れる生き方
終章 不条理と向き合うための笑去主義
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
フム
32
政治哲学を専門とする筆者は京大法を卒業し商社勤務から4年間のフリーター生活、市役所勤務を経て現職に。なんとも異色の経歴だ。そのせいか今まで読んだ哲学の新書の中でも読みやすく、私が関心を持っている現代の諸問題に多角的な視点で言及していた。VUKAブーカと言われる不確実な時代について、様々な参考図書を紹介しながらその乗り越え方を哲学している。『すばらしき新世界』『ペスト』など、コロナ禍で注目された小説は私も読んだので興味深かった。トルストイは『戦争と平和』で戦争は人々の意志の融合と語っているという。読みたい。2022/07/27
Go Extreme
2
不条理な新世界: 「パンデミック後の世界」と「すばらしい新世界」 日本社会に溢れる不条理 哲学の役割 パンデミック狂騒の果てに: 不条理な幕開け 歴史上の例外 怒りの哲学 危機を集団的に乗り越える 揺らぐ経済・社会: 決断主義と官僚機構の再構築 危機に瀕する民主主義 テイクアウト型リベラリズムへ 正義論とイカゲーム 揺れる生き方: 不確実性を抱きしめて 自己肯定感を高める 丸いからこそコロコロと転がれる 親ガチャと反出生主義 不条理と向き合うための笑去主義: 不条理を受け入れる 反抗と連帯 笑去主義へ2022/05/23