平凡社新書<br> 目に見えない世界を歩く―「全盲」のフィールドワーク

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平凡社新書
目に見えない世界を歩く―「全盲」のフィールドワーク

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  • サイズ 新書判/ページ数 264p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582858624
  • NDC分類 369.27
  • Cコード C0236

出版社内容情報

障害当事者の立場から盲人史研究に取り組んできた著者が、ユニバーサル・ミュージアムの実践例とともにその半生を軽快に綴る。

《目次》
序章 架空対談 「目が見えない世界を生きる」
障害者とマスコミ報道/自立は自律なり/点字で考え、パソコンで書く/夢は座頭市!
「無視覚流」の生き方

第一章 目が見えない人は、目に見えない世界を知っている
1 「見えない」との付き合い方
目が見えないからこそできること/暗中模索で研究/視覚障害者が映画を楽しむ
ラジオドラマのルーツは『平家物語』
2 障害当事者としての歴史研究
「目に見えない」障害者の歴史/イタコに教わった人生に臨む姿勢/無視覚流の大先輩
【コラム?】?視覚障害者の制服試論

第二章 〈触常者〉という立場
1 「触常者宣言」を読み解く
「視覚障害」を研究するとは/「触常者宣言」の背景/「考える」=創造力
「交わる」=想像力/「耕す」=思考力/自身のフィールドから生まれた文芸
2 「触常者宣言」の問題点
「視覚障害者=触常者」は成り立つのか/深刻な点字離れ/「一億総触常者化」への道
志を詩に込めて
【コラム?】?舌は第三の手なり

第三章 盲人史研究から「さわる文化」論へ
1 盲人文化・芸能の世界
「最後の琵琶法師」との出会い/バラエティに富む瞽女唄
2 ユニバーサルな境地へ
視覚障害教育の三つの課題/「障害」の研究は手段
【コラム?】?唄に込められた心波──スティーヴィー・ワンダーと瞽女をつなぐもの

第四章 ある当事者団体の挑戦
1 視覚障害者の教育環境
盲学校卒業生の大学進学/文月会の歴史的役割
2 なぜ「視覚障害者文化」なのか
文月会の解散/4しょく会の将来構想/体力と気力を養うために
【コラム?】?「ユニバーサル」の原点は温泉にあり!

第五章 触る感動、動く触感
1 西村公朝と梅棹忠夫
「ふれ愛」の境地とは/梅棹忠夫の思想
2 紙上ワークショップ
ウォーミングアップ/深める身体/伸ばす身体/新しくなる身体/先が見えない道を進む
【コラム?】?「Peace of Pieces」プロジェクト

第六章 「触識」のすすめ
1 バリアフリーとユニバーサルの違い
さまざまなる「さわる絵本」/三色旗から三触旗へ/「さわる博物館」の意義
2 「障害の宇宙モデル」の提案に向けて
見せる、聴かせる、さわらせる/伝える体、伝わる心/無視覚は無資格だけど無死角
【コラム?】?ルイ・ブライユはフランス革命の大成者である!

第七章 触角人間になろう!
1 「無視覚流」の極意を求めて
作品を見せない美術展/触常者発の音声ガイド/魂に触れる美術鑑賞
2 触覚とエロス
誰のための無視覚流鑑賞なのか/見えないからこそのスリル/大触覚・小触覚・身触覚
さわるマナーが博物館と社会をつなぐ/感覚の多様性を育てる
【コラム?】?触覚芸術の沃野
終章 「ユニバーサル・ツーリズム」とは何か
差別解消法と「合理的配慮」/「ごちゃまぜツアー」で互いの違いを知る
ユニバーサルを具体化する三つの視座

ぐるっと回って「はじめに」──本書をここまで読んだ方、ここから読む方へ


広瀬 浩二郎[ヒロセ コウジロウ]
著・文・その他

内容説明

「全盲」から考える社会、文化、人間。目が見えないからこそ見える世界とは。目が見えない人は、目に見えない世界を知っている―。障害当事者という立場から盲人史研究に取り組み、現在は独自の“触文化論”を展開する文化人類学者がその半生と研究の最前線を綴る。

目次

序章 架空対談「目が見えない世界を生きる」
第1章 目が見えない人は、目に見えない世界を知っている
第2章 “触常者”という立場
第3章 盲人史研究から「さわる文化」論へ
第4章 ある当事者団体の挑戦
第5章 触る感動、動く触感
第6章 「触識」のすすめ
第7章 触角人間になろう!
終章 「ユニバーサル・ツーリズム」とは何か

著者等紹介

広瀬浩二郎[ヒロセコウジロウ]
1967年、東京生まれ。国立民族学博物館准教授。13歳の時に失明。筑波大学附属盲学校から京都大学に進学。2000年、同大学大学院にて文学博士号取得。専門は日本宗教史、文化人類学、触文化論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

けんとまん1007

28
改めて、人の持つ五感とは何かを考える。持っているものが何で、それをどう使うのかということ。そこから、何が必要なのかにもつながるように思う。改めて、ユニバーサルデザインということを考えるきっかけになる。人は、気配も含めて感じるということがある。それも一つの力。また、触覚をどう活かすのかということ。視覚に頼りすぎると、いろいろなことが、かえってわかりにくくなってしまうということもある。五感を総動員できると、今までにない世界があるように思う。2019/01/16

おせきはん

9
ユニバーサルデザインに関しては、ハード整備は進んできましたが、ソフト面での対応は、まだ視覚に頼っているところがあり、もう一工夫必要だとわかりました。視力に関係なく、触れることで目に見えないものに気づける「触常者」という考え方を大切にしていきたいと思いました。2018/03/18

tellme0112

8
四年生の教科書に、点字の話がでていたことから、点字図書館に足を運ぶ機会があった。ワクワクするような話。さわる展示、体験してみたいなあ~2018/02/14

kenitirokikuti

7
著者は50才の全盲者。幼い頃から弱視だったが、13才のときに失明した。盲学校から京大に進む。博士号を得て国立民族博物館へ。作中で言及あるが、梅棹忠夫氏は老いてから盲人になったんだっけ▲イタコ、瞽女、琵琶法師はなり手を失い、途絶えたそうな。按摩や鍼師もすでに盲人のみの職ではない。パソコンの発達は盲人にとって福音であったが、盲人が点字を学ぶ動機を失わさせる。ついでに点字を調べた。8ビットのアスキー文字コードより少ない6ビットだ▲触覚について。なぞる、なでるの他、味わうや「肌を合わせる」も含む。2017/12/30

ねこさん

6
「目が見えないからこそできる事とは何か。」視覚でとらえる事物は表面的だが、触覚は「体内に入り込む」波動を感じることができる。2021/11/23

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