平凡社新書<br> これからの死に方―葬送はどこまで自由か

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平凡社新書
これからの死に方―葬送はどこまで自由か

  • 〓島 次郎【著】
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  • サイズ 新書判/ページ数 204p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582858082
  • NDC分類 385.6
  • Cコード C0239

出版社内容情報

死に方や葬られ方は本人が自己決定できる?散骨は法で認めるべき?死や葬送のあり方が多様化する現代、どこまで自由が許されるのか。

序章 死を前にした自由と不自由
人は、死を知る生きものである
人はなぜ弔いをするのか
日本の葬送文化──古い習俗と新しい伝統
いま、死を巡って起こっていること
根強い慣習
死の迎え方にも変化が
人は死を前にしてどこまで自由になれるか
本書の内容

第一章 死ぬのもたいへん──望みどおりに死ぬ自由はあるか
死に場所の多様化と末期医療の変化
自宅で死ににくいのは、死亡診断書がもらえないから?
自然に死なせてもらうには法律が必要?
死なせてくれと医師に頼む自由はあるか
医者まかせにせず自分で──米国での試み
医師に死なせてもらえる国、オランダ
さらなる自由を求めて──自己安楽死
死ぬときだって、自由には責任が伴う
日本ではどうするのがよいか

第二章 葬るのもたいへん──葬送はどこまで自由か
散骨の自由を求めて
自然葬運動が出てきた背景
墓をとりまく状況の変化と新形式の登場
散骨はらち外、「想定外」だった
葬法と葬式の違い
自由をすすめる、ということの意味
鳥葬をする自由はあるか
日本ではもう土葬はできない?
火葬が増えた時期とその背景
土葬を求める自由は受け入れられるか
宗教と異文化の問題
フリーズドライ葬で土に還る
葬送の自由のこれから

第三章 遺体の「第二の人生」──標本や実験材料になる自由はあるか
二〇年以上前の0葬
献体が市民権を得るまでの経緯
献体すると葬儀と墓はどうなるか
外科手術の練習台になる
展示標本になる
死体の展示は許されるか
フランスでは死体の展示は禁止された
本人が同意していればいいか
自動車事故の実験台になる
米国の葬送文化と献体の特殊性
兵器の実験台にするのはタブー
死体に弾を撃ち込んでいいか
人体を実験材料にしていい条件
憲法はどんな自由を認めているか
葬送の自由は学問の自由に似ている
学問の自由が認められる条件
死体を使う実験も学問の自由のうちか
葬送の自由が認められる条件

第四章 自分と送る者と国との関わり──葬送の自由をどう認めるか
散骨を規制する自治体が出てくる
規制の理由
法律をつくらないと葬送の自由は守れないか
フランスには散骨を認めた法律がある
遺灰の扱いを法律に定めた事情
フランスでは葬送は行政の責務
テロリストでも住民なら埋葬を拒めない
新しくつくられた遺灰の扱いの決まり
フランスの立法は葬送の自由を狭めた
なぜフランスでは葬送が国の業務なのか
一〇〇年かけて行われた政教分離
日本における国家と宗教と葬送
日本で葬送はどう規制されているか
葬送の自由を認める法律は必要か
法律ができたら葬送の自由は狭まる?
葬送は残される者のための営みでもある
個を尊重した共同の決定で

参照文献・資料
あとがき

【著者紹介】
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内容説明

現代社会の急激な変化とともに、多様化する死のあり方。過度の延命措置はしないでほしい、墓や葬式は必要ない、散骨してほしい、火葬以外の方法で葬ってほしい…など、死に方、死後の送られ方を選ぶ自由を求める声が広がっている。だがその自由は、「自己決定」の名のもとで無制限に認められるものだろうか。生命倫理の専門家が問う死をめぐる自由の範囲と制約の条件。

目次

序章 死を前にした自由と不自由(人は、死を知る生きものである;人はなぜ弔いをするのか ほか)
第1章 死ぬのもたいへん―望みどおりに死ぬ自由はあるか(死に場所の多様化と末期医療の変化;自宅で死ににくいのは、死亡診断書がもらえないから? ほか)
第2章 葬るのもたいへん―葬送はどこまで自由か(散骨の自由を求めて;自然葬運動が出てきた背景 ほか)
第3章 遺体の「第二の人生」―標本や実験材料になる自由はあるか(二〇年以上前の0葬;献体が市民権を得るまでの経緯 ほか)
第4章 自分と送る者と国との関わり―葬送の自由をどう認めるか(散骨を規制する自治体が出てくる;規制の理由 ほか)

著者等紹介

〓島次郎[ヌデシマジロウ]
1960年横浜生まれ。東京大学文学部卒。同大学大学院社会学研究科博士課程修了(社会学博士)。専門は生命倫理、科学論、法政策学。三菱化学生命科学研究所主任研究員、自治医科大学客員研究員、生命倫理政策研究会共同代表などを経て、現在、東京財団研究員(非常勤)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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AICHAN

37
図書館本。題名に惹かれて読んだ。著者は生命倫理の研究者。葬式と葬送のこれからについて論じる。私は安楽死、それが無理なら自然死を望み、葬式無用、戒名不要の人間。遺骨は湖に散布してもらうことを望んでいる。しかし、自然に死ぬのも散骨もなかなか難しいと、この本を読んで感じた。でも、なんとか実行するのだ(してもらうのだ)。2019/12/05

hatayan

33
生命倫理の研究者が死の迎え方、送り方を考える一冊。 献体は普及してきたが兵器の開発試験に遺体を用いるのは本人が同意していても許されるか。散骨を普及させた団体の活動を事例に、自由な葬送はどこまで認められるか思考実験。フランスと日本の葬送文化を比較、法律で葬送を定めることが最善なのか疑問を投げます。 自分の死後を自由に考える権利は誰にでもある一方、遺族や医師に当人の希望を強制する権利はないとも指摘。 生きているうちに自分と葬送とを行う立場にある人との間で話し合いを重ね、双方が合意しておくことが理想とします。2019/07/26

うさうさ

18
生命倫理の研究者による死者の送り方。なかなか興味深い。少子化の現代で、先祖代々のお墓に入るというイメージはほとんどなくて特に希望もないが、ここでは献体はOKでも、自動車事故の実験や兵器の実験に遺体を使うことについてはどうか?など疑問を投げかけている。 「死」について話をしなさすぎだなと感じた。2019/10/06

ソウ

4
様々な葬送の方法について(フリーズドライ堆肥なる手法もあるとか)。当人の意思だけではなく、送る側の希望も重要。2016/11/14

ピラックマ

3
おそらく人類が定住を創めた時からの問題でもある様々な葬送方についての現状問題点まとめ。特に解決法は提示されず。 今でも日本で僅かながら土葬の実績があるのにやや驚いたが、今後土葬を中心とするキリスト教徒やイスラム教徒の外国人が増えて言った場合どうなっていくのだろうか。2017/04/09

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