平凡社新書<br> 谷川雁―永久工作者の言霊

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平凡社新書
谷川雁―永久工作者の言霊

  • 松本 輝夫【著】
  • 価格 ¥968(本体¥880)
  • 平凡社(2014/05発売)
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  • サイズ 新書判/ページ数 262p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582857351
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0291

出版社内容情報

60年代前半、多くの若者や知識人に多大な影響を与えた谷川雁。思想家や詩人といった枠に収まりきらない彼の思想と生涯を描く。

60年代前半、多くの若者や知識人に多大な影響を与えた谷川雁。その行動原理は全共闘世代をはじめ、多様な運動にも波及した。思想家や詩人といった枠に収まらない彼の思想と生涯を描く。

目次
はじめに──謎と可能性のかたまり
「おれたちはあくまでオルグさ」/筑豊での雁との出会い
「沈黙の一五年」=ラボ時代は雁の全盛期であった/「下山の時代」の先駆者

第一章 「種子を蒔く事には魂の愉悦がある」──幼時から戦争期の学生時代
母親体験における消えない瑕/『ピーター・パン』との出会い/谷川四兄弟
五高時代の作文「蒔く人・刈る人」をめぐって/「侮戦」「蔑戦」で潜りぬけた戦争期
八か月の兵隊生活

第二章

内容説明

六〇年代、吉本隆明と並び立つ思想家として、若者や知識人に多大な影響を与えた谷川雁。「連帯を求めて孤立を恐れず」等、数々の名言を残し、その行動原理は全共闘を初め、多様な運動にも波及した。詩人、思想家、教育運動家といった枠に収まりきらない、「永久工作者」の謎と魅力の源泉を解き明かす。

目次

第1章 「種子を蒔く事には魂の愉悦がある」―幼時から戦争期の学生時代
第2章 「血のしたたるようなほんとの生活をしたい」―詩作、日本共産党、青年時代
第3章 「ここに酒あり」―「サークル村」「大正行動隊」、筑豊時代
第4章 「ことばがこどもの未来をつくる」―ラボ(=テック)時代の一五年
第5章 「がらんどうがあった」―ラボに残した物語作品
第6章 「数えきれぬ私の追放歴」の最終篇―なぜラボ退社となったのか?
第7章 「源流としての宮沢賢治」―十代の会、ものがたり文化の会
終章 「下山の時代」にこだまする言霊

著者等紹介

松本輝夫[マツモトテルオ]
1943年石川県生まれ。東京大学文学部国文科卒業。在学中に筑豊・中間を訪ねて谷川雁と出会ったことが機縁で69年秋テック(=ラボ)入社。81年までは仕事のかたわら労働組合活動に従事。その後ラボ教育センターの本部長、常務等を経て、2004~08年、同センター会長。08年秋に退社後は谷川雁研究会(雁研)を起こし、代表に就任。また10年春より鈴木孝夫研究会を起こして代表を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ころこ

31
高橋源一郎の文章で、吉本隆明と共に言及されていて、先崎彰容からも名前が挙げられていました。正直、それまで名前すら聞いたことがありませんでした。同時代でないということは、スゴさのクオリアが無いということなのでしょう。本書には著者のノスタルジーしか無く、吉本の強度が分からないのと同じく、現時点では谷川雁の強度も分かりません。高橋は同時代ですが、同時代でない先崎のように、谷川雁を再発見していくことができれば良いのですが。その過程で、何か言えれば良い。詩人だというのなら、なおさら分かるといってはいけないはずです。2019/03/31

浅香山三郎

13
吉本隆明と並び1960年代の思想家として名前を聞く人物だつたが、くわしくは知らなかつた。本書は、テックでは同僚でもあつた著者の眼からみた谷川雁像を描く。筑豊での闘争の指導者を経て、教育産業のなかで自己の理想を追究するに至る特異なあゆみを概観する。既成左翼の範疇にはない発想、民俗学・文化人類学的な関心の反映など、吉本隆明と類似しつつも時代への評価を異にした雁の軌跡を辿る。評伝としては、まとまりはよいのかも知れないが、やはり書かれたものを読んでみないと分からぬ人だといふ感じを受けた。2023/02/19

マリーゴールド

6
宮沢賢治、縄文、柳田国男、そして「下山の時代」・・・1960年代に、吉本隆明と並んで学生や労働者に影響を及ぼした詩人・活動家谷川雁の手頃な評伝と思って読みだしたら、思いもよらぬところへ辿り着いてしまい、いささか呆然としている。変転に満ちた雁の活動の軌跡を追いながら、その底にある変わらぬものを描き出したいという、雁と浅からぬ縁のある著者(といっても必ずしも円満な関係ではないところが面白い)の狙いは成功しているように思う。2014/12/04

Mealla0v0

3
谷川雁とは何者なのか? かつては吉本隆明と双璧をなしたカリスマ思想家の思想と実践、その人生を辿るのが本書の目的だ。個人的な関心でもあった雑誌『サークル村』についての記述は勉強になったが、(共産)党からサークルへ、という流れは雁の文化革命の方向性と一致しているという指摘は特に興味深い。また、このサークル村には、森崎和江、上野英信、石牟礼道子が出入りしていたというのだからすごい。さて、最後に筆者は谷川雁を「3.11以後」の日本へ位置づけようとするが、評者は「永久工作者」という言葉から逆説的にアレントを想う。2018/03/12

anaksi

1
ここ数年、著者松本氏の谷川雁研究に私自身も伴走してきた。氏が主宰する谷川雁研究会の機関誌に寄稿し続ける形で。そういう意味で感慨一入な本だ。内容も期待に違わず素晴しいもの。詩人、革命家、思想家、教育運動家、作詞者…一筋縄ではおさまらない稀代の傑物である雁の生涯を、ここまで網羅的且つ深く掘り下げた書物は過去類例が無いもの。と同時に、新書に相応しく、雁など知らないと言う一般読者が読んでも、こんな人が居たのかと快い驚きと共に読める事だろう。上っ面の繁栄が剥げてきた今こそ、この思索者に学ぶものは多い。意義深い刊行。2014/06/13

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