内容説明
二十世紀、抽象絵画やコンセプチュアルアートが美術界を席巻する時代に現れた新しい芸術の寵児たち―。建築、写真、デザイン、ポップアート、インスタレーションなどの分野で芸術の概念を一新した八人の生涯を読む。
目次
第1章 「有機的建築」を目指して―フランク・ロイド・ライト
第2章 「傍観者」のセルフ・ポートレイト―マン・レイ
第3章 二十世紀を生きた女性デザイナー―シャルロット・ペリアン
第4章 スター・アーティストの「表面」と「内面」―アンディ・ウォーホル
第5章 自己消滅へと向かう芸術―草間彌生
第6章 戦後日本とともに歩んだデザイナー―田中一光
第7章 非公式の芸術―歴史の証言としての自伝―イリヤ・カバコフ
第8章 「偽の自伝」が語る可能な人生―クリスチャン・ボルタンスキー
著者等紹介
暮沢剛巳[クレサワタケミ]
1966年青森県生まれ。東京工科大学デザイン学部准教授。アート、建築、デザイン、サブカルチャーなどに関して幅広く執筆活動を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
巨峰
12
草間弥生さんを含む8人の現代アートの巨人たちの人物像を自伝をもとに再構築する。この本を手掛かりに彼女たちの展覧会にでかけるのもありでしょう2012/08/14
ゆうゆう
10
フランク・ロイド・ライト、マン・レイ、シャルロット・ぺリアン、アンディ・ウォーホル、草間彌生、田中光一、イリヤ・カバコフ、クリスチャン・ボルタンスキー、現代美術の8人の自伝をとおしたアート。「言葉では言い表せないものを表現する」アーティストの言葉。コロナ禍でますます美術館から足が遠のいてしまった。ボルタンスキー展…行きたかったな。2021/08/25
うずら
6
先日見たアンディ・ウォーホル気になったので。草間彌生、田中一光の偉業を再確認。2014/03/17
ツツイマホ
2
現代アートがわからないからひとまず読んでみた!現代アートと言っているけどフランク・ロイド・ライトだったり、デザイナーもとりあげられているし、草間彌生など作品を見たことあるアーティストばかりなのでとっつきやすい。作品への姿勢や時代背景からアーティストの伝えようとするメッセージを感じます。それでもやっぱり現代アートはいまいちわからないまま…作品を見るにもよくわからないし、とりあえずもう一冊読んでみる。2012/11/21
最終バック九番手
2
ライトとペリアンもアートに入れちゃうのか…著者の自分語りには好き嫌いが分かれるところ…健康診断を受けた当日に亡くなってしまった田中氏の無念さは察して余りある…参考文献:あり…初版第1刷:2012年8月10日…本体860円2012/11/05