内容説明
資源・エネルギー価格の高騰を追い風に、躍進を続ける総合商社。世界中で獲得してきた権益によって高収益がもたらされているほか、発電所、鉄道、水処理施設など社会インフラ分野への参入、バリューチェーンの構築が好業績を後押ししている。あらゆる地域、分野を対象に、資金や人材を再配分、再配置。縦横無尽に変化を遂げる日本独特の商システムとは。低迷期を乗り越えた総合商社は、いかにして最強になったか。
目次
序章 商社の源流を探る
第1章 「総合」とは何か
第2章 大きく復活を遂げた商社
第3章 産活法に見る、“官”の認識
第4章 スタッフ組織と人事制度
第5章 商社、最前線
第6章 3・11と9・11、商社とリスク
第7章 影響力の増大と今後のヴィジョン
終章 7大商社の横顔
著者等紹介
久保巖[クボイワオ]
1942年福岡県生まれ。早稲田大学商学部卒業。経済評論家・ジャーナリスト。国際経済や商社、金融をおもなテーマに各紙・誌で活動。日本貿易学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
34
日本の商社の底力を思い知った。今後も世界情勢に対応していけるのは商社なんだろうなと思う。2012/06/04
LOVE弁慶
6
頭に入らない。興味がないのかそれとも思った本と違い過ぎたのか。2013/04/15
中年サラリーマン
5
商社ってほんと幅広い仕事柄なんだなぁということが感じられる一冊。2012/06/25
Shu
4
商社の強さは、組織力、そこで働く人の強さだと思う。2013/11/13
OjohmbonX
3
最近はコンプライアンスに気をつけているとか、ワークライフバランスに留意した施策を整えているとか、商社特有でない話を延々とする余裕なんてこの新書の紙幅では無いはずだ、商社を今の形で存在せしめる構造を明らかにして驚かせるとか、商社にとって常識/私達にとっては非常識のあれこれを詰め込み披露して唖然とさせるとか、新書としてやるべきことがあるはずだと怒りながら著者略歴を見たら今年70のおじいちゃんで急に悲しくなってきたからこれはレーベルが悪いんだと思い直すことにしたし、実際、平凡社新書はいつもこんな感じなのだった。2012/06/30