内容説明
孤独力とは、孤独に打ち勝つ力のことではない。他人や社会に極端に依存することなく、ひとりになることができる力のことである。ひとりは、「恥ずかしい」「暗い」ことなのか。いま、「集団帰属」への強迫が社会を覆っている。それを払拭し、本当のつながりが持てる人間になるために、孤独力を身につけて、自立的な自分を取りもどそう。
目次
序章 助け合うことは快適だ
第1章 ひとりではいけないのだろうか
第2章 だれもが「孤独」を誤解している
第3章 「孤独力」とは何だろう
第4章 孤独力を取りもどすために
終章 ひとりは強い、ひとりからはじめよう
著者等紹介
武長脩行[タケナガノブユキ]
1946年岐阜県生まれ。名古屋大学工学部卒業後、東芝総合研究所を経て慶應義塾大学大学院経済学研究科博士課程修了。東京大学で保健学博士取得後、ハーバード大学公衆衛生大学院の客員研究員となる。現在、椙山女学園大学文化情報学部教授。また東濃情報ネットワークなどのNPO法人の理事長も務める。専門領域は公共経済学、テーマは地方行政と経済、子どもの金銭教育など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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りく
69
ブログ更新しました。 【続】『「友達いない」は"恥ずかしい"のか』著:武長脩行 http://zizamo2193.hatenablog.com/entry/2017/10/18/071839 以前に感想を書いた本で、感想を書き足りなかった部分を追記しました。2017/10/18
りく
60
本読みました。『「友達いない」は"恥ずかしい"のか』著:武長脩行 商業主義的要求に屈して内容にそぐわないタイトルを付したことが透けて見えるのが非常に趣深いです。 感想とは言え内容はわざわざ取り立てて言うほどのことは書いてなかったので、代わりに私自身が孤独について考察しときました。 http://zizamo2193.hatenablog.com/entry/2017/06/27/2049102017/06/27
kinkin
57
「ひとりで遊ぶよりみんなと遊ぶほうがいい」、「友達は多いほうがいい」という社会の刷り込みや強迫感に圧倒されていないかと本書は問う。友達がいないから昼、トイレの中でひとりで食事をとる学生もいるらしい。孤独は自分の「陣地」とも書かれている。孤独は自分を見つめる大きな要素。すなわち孤独力。孤独ではないか、それがさもいけないのかと悩んでいる方は一読してもいいと思う。 2015/06/12
香菜子(かなこ・Kanako)
29
「友だちいない」は“恥ずかしい”のか。武長脩行先生の著書。友だちいないは恥ずかしいことでもなんでもなく、強い自立心や孤独力を持っている何よりの証拠。むしろ友だちいないことを非難したり馬鹿にしたりする人のほうが余程恥ずかいし、自立心や孤独力に欠如した未成熟人間と言えるのかな。2019/07/21
ヒロユキ
29
孤独力とは、ひとりでもやっていける力のことかと思ったらそれだけではなく…自分を見つめ、自分を好きになり、自分を肯定することができる力…。私もさらに孤独力を高めて、まわりに振り回されずに、自分がより豊かだと感じることができる人生を送っていきたい。…内容も良かったが筆者の文章も良かった。きっと優しい方なんだろうなっていうのが行間から感じられて心地良かった。2014/01/24