平凡社新書<br> テレビは原発事故をどう伝えたのか―ドキュメント

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平凡社新書
テレビは原発事故をどう伝えたのか―ドキュメント

  • 伊藤 守【著】
  • 価格 ¥858(本体¥780)
  • 平凡社(2012/03発売)
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  • サイズ 新書判/ページ数 263p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582856316
  • NDC分類 543.5
  • Cコード C0200

内容説明

人びとは固唾を呑んで、福島原発事故のテレビに見入っていた。そこで、テレビは「原子炉は安全だ」「放射能が漏れても直ちに健康被害はない」と、政府と東電の主張を繰り返した。その結果、ネットなどで、「大本営発表」との批判が噴出した。その批判が妥当なのか、ここで番組の丁寧な検証を行いたい。“3.11後のよりよい社会”を構築するためにも。テレビは誰の目線に立って報道したのか?メディア・スタディーズの専門家が答えを出す。

目次

序章 “3.11後の社会”の熟慮民主主義のために
第1章 福島第一原子力発電所事故の経緯―3月11日から3月17日まで
第2章 地震発生から一号機の爆発まで―振りまかれる「楽観論」の言説
第3章 福島第一原発一号機の爆発―覆い隠せない“現実”と“安全神話”の間で
第4章 3月13日から14日の三号機爆発まで―繰り返される「可能性」言説
第5章 3月17日ヘリからの水の投下―人体への影響はどう語られたか
第6章 原発事故に関するインターネット上の情報発信
第7章 情報の「共有」という社会的価値

著者等紹介

伊藤守[イトウマモル]
1954年山形県生まれ。早稲田大学教育・総合科学学術院教授。同大学メディア・シティズンシップ研究所所長。専攻は社会学、メディア・スタディーズ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぐうぐう

14
福島第一原発事故を、テレビメディアはどう伝えたか。著者は2011年3月11日から17日までの一週間に限定して、テレビ報道がいかに原発事故を伝えたかを徹底的に検証している。未曾有の津波と重なった未体験の原発事故、乏しい情報、それがもたらす混乱などを差し引いても、テレビ報道は事故そのものを軽んじ、その重大性を認識することができず、終始楽観論から抜け出すことができなかったと著者は説く。いわゆる正常性バイアスが過剰に働いてしまった結果として、安全を垂れ流してしまったと。(つづく)2012/06/24

なおこっか

5
2011年3月11日から17日までの福島第一原発事故報道に的を絞って、いつどの局が何をどう報じたか、とても解りやすく整理されている。マスメディアの強みは人海戦術で現場取材ができるだけの人員が一つのはず、なのに本件に関しては殆ど活かされていない。東京での放送が結果的に全てになっていて、心ある現場の人たちは悔しいだろう。本書最後の提言は非常に冷静かつ真摯なもので、しかし8年が経過してもマスメディア側に目に見える反省がないのが頗る残念だ。災害はいつかまた必ず起こるというのに。2019/03/10

オーリー

3
大地震や大事故、そんなときは迅速な情報の伝達が大切だ。今ではツイッターやFacebookなどのSNSが一般的だが、一度にたくさんの人に伝える手段としてはやはりテレビに勝るものはないだろう。 そのテレビが、原発事故当時、刻一刻と変化する事故の内容をどう伝えていたのかを検証したのが本書である。 とりわけ、事故後一週間にスポットを当て各テレビ局が伝えていた内容を正確に話し言葉のまま記載し、それが人々の生命や健康を守ったのか?について考察する。報道関係者に限らず是非これからに活かして欲しい内容だ!2015/06/28

けんとまん1007

3
全てではないが、殆どがという観点で。所詮、座学だけの科学者たち(実践派は違う)のウソ。だらだらと、政府・官僚・東電の言い分を流すだけのマスコミ。安全だからとか、ただちにという言葉を垂れ流しながら、自社の記者たちには、その区域に入らせないという点に、全てが現れている。ということは、安全ではないということを知っていたのだ。知りながら、伝えていたというのは犯罪ではないかとすら思う。2012/12/16

うたまる

2
「日テレにもすぐに映像は届いていた。だが、何が起こっているのか、その分析がない中で映像を流すと、パニックが起こるのではないかと危惧した」……憶えてる。連日「冷却すれば大丈夫」「健康への被害はない」を連呼していたことを。結局それらはみんな嘘で、ばれたら今度は「パニックにならないよう」配慮してくれてたんだとさ。有難くて泣けるよね。まあ当然本音は別にある。本当は責任を取らされないための保険なのさ。真実か嘘かよりも多数派でいる安全さを優先する。「1社だけ正しい」よりも「みんな間違ってた」の方が都合がいいってこと。2017/11/30

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