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平凡社新書
日本の地方財閥30家―知られざる経済名門

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  • サイズ 新書判/ページ数 262p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582856309
  • NDC分類 335.58
  • Cコード C0234

内容説明

第九二代総理大臣麻生太郎は、福岡県の財閥、麻生家の御曹司として知られている。島根県出身の年配の方に、「田部家うんぬん」と言うと、「よく知ってるね!」と感心される。それぞれの地方には、地域経済に根ざした、地元では誰もが知る財閥・資産家の家系があるのだ。何代、何十年もその地域の高額資産を誇り、地方経済で無視しえない家系を紹介する。

目次

第1部 地域編(甲州財閥(若尾家、根津家)
江州財閥(伊藤忠兵衛家、飯田家)
中京財閥(岡谷家、瀧家、神野家、森村家)
九州財閥(貝島家、麻生家、安川家)
阪神財閥(岩井家、嘉納家、辰馬家、岡崎家、川西家))
第2部 事業編(醤油(茂木家、浜口家、正田家)・酢の部(中埜家)
農林水産の部(田部家、諸戸家、本間家、中部家)
紡績・製糸の部(大原家、片倉家、坂口家)
機械工業の部(島津家、中島家、服部家))

著者等紹介

菊地浩之[キクチヒロユキ]
1963年北海道生まれ。國學院大學経済学部を卒業後、ソフトウェア会社に入社。企業勤務の傍ら、論文・著作を発表。専門は企業集団、企業系列の研究。2005~06年、明治学院大学経済学部非常勤講師を兼務。06年、國學院大學経済学博士号を取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

井上裕紀男

11
各地の政治話には財閥の人々が往々にして出てくるけれども、私はあまり分かっていませんでした。有名財閥以外が掲載されているのが良く、何故「知られざる」なのかも読めば良く分かります。 会社は継続していくことが難しい擬人化組織、財閥は関わり続けることが必ず良しとはならない。驚きましたが、歴史学者の網野氏まで家系図に出てくるので、財閥は幅広く人材も出していますね。 政治や会社を困らせる人も財閥から出ているので、Noblesse obligeとして、ひっそり社会を良い方向に支援する人達であってほしい。庶民の願い。2021/04/04

メカメカ

5
財閥と言うと三菱・三井・住友などをイメージするが、そこまで大きくなくとも地方で勢力を築いた一族を紹介した本。 とは言え、今や上場企業であったり、業界ではトップという企業が多く出てきて成り立ちを簡単にですが見れます。 ただ、あとがきにあったのですが、大きくした結果創業一族自体は没落するパターンと会社の規模はそこそこだが創業一族が勢力を保っているパターンとがあり、社会的な意味もあるとは思うが、豊かになることを目的に仕事をしていただろうに、大きくなりすぎて自分たちが没落するというのもなんだかぁと思いました。2016/05/12

rbyawa

4
e335、総合財閥と同族企業が15ずつで、ボリュームは落ちるものの地方では知られた一族が集められたのがこの3冊目なんですが、1冊目よりも2冊目、2冊目よりも3冊目のほうが一般性が落ちるのに面白くなってるなぁww 新書なのに充実した参考文献や先行資料のなさ、細かい気遣いがあるせいかも。というか、かなり踏み込んだ資料じゃないと読めないものもあるよね、特に地方財閥なんて資料から少ないのに…甲州財閥に近江商人、中京、九州、旧豪商、房総半島の醤油生産家、中部の山間部の大地主、紡績・製糸、機械、と括り方もいいよなぁ。2014/12/01

キリ

4
財閥の定義から始めてくれる良書。文筆業を生業としていない人独特の軽妙な文章で各お金持ちの家の歴史を6~7ページ前後でまとめてくれている。母校の理事長の家の名前も挙がっていたので世間は狭いなあと思ったり、あとがきの著者は系図マニアという記述に世界は広いなあと思ったり。近代現代の日本の企業史の入門書としておすすめ。2014/01/21

しゃむ・しゃむ

3
いわゆる地方の名家、地域に影響力をもつ一族をざっくり紹介した本。江戸時代からの素封家があれば、好機を見て莫大な富を築き上げた新興勢力も有り。経済もまた歴史。その地で繋がれていく血脈の栄華盛衰がそこにはある。創業はこの人なのねーという、有名企業にまつわる発見も多い。章が終わるたびに入る系図がまたすごい。ただ内容はあっさり。まあ新書だしね。この著者の他の本も読んでみたいなと思った。2018/03/25

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