平凡社新書
格闘する思想

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  • サイズ 新書判/ページ数 267p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582855548
  • NDC分類 304
  • Cコード C0236

内容説明

働く人の三人に一人が非正規雇用の今日、私たちの生活はあらゆる面で危機に瀕し、暴力に晒されている。格差を広げるネオリベラリズム、排除を強めるネオナショナリズム。気鋭の英文学者に迎えられた七人の論客が、現状打破のために放った強靱な言葉たち。

目次

序章 思想の強度をたしかめる(本橋哲也)
第1章 原点の政治学―国家と資本の暴力を暴く(萱野稔人)
第2章 労働するジェンダー―男らしさの覇権争いを超えて(海妻径子)
第3章 映画から革命へ―「同じこと」の潜勢力を見出す(廣瀬純)
第4章 エンパワーのための教育―「柔らかな鎧」を身につける(本田由紀)
第5章 不穏なる教養―無償の世界を解き放つ(白石嘉治)
第6章 表象暴力への抵抗―パレスチナとともに(岡真理)
第7章 学びへの権利―来たるべき「大学」のために(西山雄二)

著者等紹介

本橋哲也[モトハシテツヤ]
1955年東京都生まれ。イギリス・ヨーク大学で博士号取得。現在、東京経済大学コミュニケーション学部教授。専門はイギリス文学、カルチュラル・スタディーズ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

小鈴

4
萱野稔人の部分のみ立読み(すみません)。思想の実践に対する姿勢に共感。 デリダとドゥルーズの違い。資本主義についてのテクストを考察の対象とするのか、資本主義そのものを考察の対象とするのか。萱野は後者=ドゥルーズの立場。 2010/12/06

bittersweet symphony

1
10年11月の発売。編者は1955年生まれの英文学者・カルチュラル・スタディーズ論客の一人という位置付けのようです。比較的若い世代の人文系の研究者を相手にした連載対談をまとめたもの。内容的には編者が、きついい方をするとニューアカをようやく卒業したら旧態依然とした教養主義的リベラルの世界に取り込まれてしまった的な立ち位置にいるため、同じスタンスのインタビュイーとはスイングするけれどそうでない人たち(萱野さんとか本田さんとか若干ですが岡さんとか)とは論点が共有できていないような印象がありますね。2012/01/24

m.tapioka

1
現代思想のある分野の紹介本、入口としてふさわしい本(そのように売ってはいないが)。わかりやすくて、熱い。入門書に必要なのは、読んだ人を啓蒙・啓発する熱さであることを認識。ここから各者の専門へ、スムーズに入っていけると思う。2011/12/13

ささづけ

0
萱野さんのところのみ。2011/11/09

まきの

0
ああ、頭の体力がついて来ずに今回は時間切れ(返却期限)。かならずリベンジします。2011/05/06

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