内容説明
二〇〇八年四月からはじまった後期高齢者医療制度。スタートから大きな混乱をもたらしたが、何よりも批判の的となっているのがその内容だ。保険料負担は増える一方、弱者切り捨ての医療の制限が行われつつある。そしてこの制度は現役世代にも決して無関係ではない。世界でも類を見ない制度の本質を明らかにし、医療・社会保障制度の課題を展望する。
目次
序章 悲鳴続出!後期高齢者医療制度
第1章 高齢者医療制度の仕組み
第2章 高齢者医療制度はなぜ導入されたのか
第3章 後期高齢者医療制度のここが問題1―増える負担
第4章 後期高齢者医療制度のここが問題2―制限される医療
第5章 支援金負担とメタボ健診―高齢者だけの問題ではない
第6章 後期高齢者医療制度と社会保障のゆくえ
著者等紹介
伊藤周平[イトウシュウヘイ]
1960年山口県生まれ。鹿児島大学法科大学院教授。労働省(現厚生労働省)、社会保障研究所(現国立社会保障・人口問題研究所)を経て、東京大学大学院修了。全国の法科大学院でも珍しい社会保障法専攻の専任教員。介護保険法をはじめ日本の社会保障に関する具体的な法研究にとりくみ、政策や社会保障に強い法律家の育成に力をいれている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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