内容説明
ほんのちょっとの滞在のつもりが、いつのまにか在日一六年。「はざま」に生きるまなざしでながめると、韓国や日本・北朝鮮の社会、日韓関係のもつれ、そして在日社会のありようが、リアルに、曇りなく立ち現れてくる。どこにも属さない“ビミョー”な立ち位置から、日韓のいまを問いなおす。
目次
第1章 韓国からやって来ました
第2章 僕の祖国は分断されています
第3章 どうして話が通じない…?
第4章 韓流と嫌韓流
第5章 僕と韓国、そして日本の一六年
対談 東アジアの未来を考える(ヤン・テフン;林信吾)
著者等紹介
ヤンテフン[ヤンテフン]
梁泰勲。1967年韓国・プサン(釜山)生まれ。徴兵制度により、大学を休学して軍務に服す。91年日本に私費留学し、城西大学経済学部卒業。韓国のテレビ制作会社の日本子会社勤務を経て、通訳・コーディネイターとして独立。現在はジャーナリストとしても活躍中
林信吾[ハヤシシンゴ]
1959年東京生まれ。83年から10年間在英ののち帰国、以降作家・ジャーナリストとして執筆活動を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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けん
5
いわゆる、ニューカマーに属する日本在住韓国人の体験記で、質問によるインタビューを整理したものだとのこと。出版が10年前の韓流ブーム直後で、そうでなくても頭をかしげる部分があったりするのだけれど、本書は正確さを求めるというより、どこまでも日本に長く住む「個人」の体験、感想に耳を傾けるつもりで読むべき本だと思う。生活上の実感や、その時点での整理として色々と面白かった。はたして筆者は今の日本の世相をどう思っているのだろう。読後にそれがちょっと気になった。2017/07/22
スウィーニー校長
1
★★★☆☆ 2007年の書籍。 日本に住み始めて16年の韓国人による、在日朝鮮人、日本人、韓国人に関するエッセイのようなもの。 シンシアリーさん程日本寄りではない、親日韓国人の率直な意見が知れてなかなか面白い。2017/11/11
nowhereman134
1
「嫌韓流(山野車輪)」を批判しているので、いわゆる「ネトウヨ」的な人が読むと「反日」ということになるのかもしれない。◆しかし、内容をしっかり読めば、韓国人や在日にとって都合の悪いことも正直に書いているので、実はそういう人にとっても有益(?)だと思う。◆それはともかく、期待以上に面白かった。◆ただ、初版が2007年11月だから「ヘイトスピーチ」以前の出版。今なら、著者も同じ内容で出版するのを躊躇するのではないだろうか。◆逆に、今こそ必要な本だと思う。こういう本がもっと売れればいいのに。2014/01/02
リョウ・ハルトマン
0
著者は所謂在日韓国人ではなく韓国出身の日本に滞在している人物。平等な視点と言いながら、結局はお国自慢と感情論に終始してるため期待外れだった。2012/06/21