内容説明
今の若者は、真面目だがどこか自信がなさそうだ。自分自身を肯定できるならば、学生生活が楽しくなり、授業や就職活動などでの困難な局面も乗り切ることができる。大学生二一〇〇人を調査し、九三人にインタビューした著者が、「大学生はもっと勉強したいと思っている」ことを明らかにし、課題をやり遂げる中から自信が身についていくことを示す。遊びの誘惑や就活の失敗から立ち直った例を紹介し、前向きに生きるための方法を具体的に提案する。
目次
序章 変わりつつある大学生
第1章 大学生の実像―本当はもっと勉強したい
第2章 自信力で変わる人生
第3章 自信力を高める教育環境
第4章 未来を拓く―就職活動を中心に
結び 大学生ができること・大人社会ができること
著者等紹介
河地和子[カワチカズコ]
慶応義塾大学経済学部教授。ロンドン大学大学院修士号取得。津田塾大学大学院博士課程満期退学。専門は女性学、黒人学、社会学。女性、黒人、十代の子どもなど、経済・社会的にパワーを持たない側の視点に立って研究を続けている
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
がっち
2
分析として不完全。つまり1年のときから動けといいたいだけの本。2012/01/05
あっさこん
2
机上の空論?論理が浅いです。
けたろ
1
大学学部卒業から8年。自分の過ごし方を振り返る機会になりました。大変多くの取材がなされており、参考になりました。2018/08/10
こたつ
1
同僚に借りた一冊。学生も実は勉強したがっているというのは、そうかもしれないなぁ…と思う。勉強し、忙しい毎日を過ごした方が人生に充実感が生まれるからね。どうやってそれを意識化させるかが課題。2012/01/31
mochi
0
11年前に出版された本なのに、現状はあまり変わっていないと思う、この若者の自信力。むしろ悪化しているかもしれない。そもそも、日本には真面目に勉強したりしている人に対するバッシングがすごい。だから、真面目な人でも自信がないのはそういった風潮があるからだ。さらに、この受験戦争をなくすべき。人によっては必ずしも皆、受験で疲弊する訳ではないが、幼少期から頑張っても、結局受験に失敗して自信をなくしたり、やる気がなくなる人は少なくないはず。記憶力を競うものではなく、実社会できちんと役に立つものの考え方を体得する方がい2016/08/13