平凡社選書<br> グローバリゼーションの時代―国家主権のゆくえ

平凡社選書
グローバリゼーションの時代―国家主権のゆくえ

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  • サイズ B6判/ページ数 221p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784582841916
  • NDC分類 329.12
  • Cコード C0031

内容説明

国家の主権とその支配装置は、崩壊するのではなく、グローバルな権力に再編されつつある。われわれはこれに、どのように抗することができるのか。経済・政治のグローバリゼーションがもたらす現代世界の構造変動を明解に提示する、注目の書。

目次

第1章 近代国家と権力の新しい地理学(グローバル経済における領土性;新しい法律制度;アメリカナイゼーション ほか)
第2章 経済的市民権について(グローバル資本市場;グローバル資本市場と国家;正統性の新しい領域?)
第3章 新しい秩序の試金石としての移民(規制の場としての国境と個人;主権を超えて―国家の政策形成に対する制約;個別を超えて―経済の国際化と地政学的な連関 ほか)

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Mealla0v0

4
経済的グローバリゼーションの進展は、国家を衰退させるのではなく再編させる。近代国家は排他的な領土を持つが、いまやヒト・モノ・財はグローバル経済において流通している。ある種のグローバル・シティではグローバル企業の集積地となる一方で、低所得労働者もまた集積される二重都市ともなっている。そうした変化は、国家の境界管理に変更を迫り、企業が必要とする移民労働者を解禁する一方、財務に関する諸部門が強化されていく。この変化に対応し、市民権のグローバルな在り方の希求、とりわけ移民問題が重要である。2021/07/30

鍵窪錠太郎

0
20世紀中にグローバリゼーションについて論じた一冊で、経済的市民権や新しい秩序の試金石としての移民などを検討している。書かれたころに読んだのなら、冷戦終結後の楽観視できる世界情勢の中で「こういう見方も有るのか」と感心出来ただろうけれど、現代はこれらの見方がシャレにならない事態になっている様に思えるし(的中、とまで行かなくともグローバル企業や難民は現代社会を悩ませつつある?)、もうちょい先の話までして欲しかった感も有る。それと邦訳がダメなのか、内容が難しいからなのか読みづらかった。2017/05/28

抹茶ケーキ

0
グローバリゼーション下における国家の立ち位置について。主権は国家から超国家的民間機関に移行し(ch. 1)、市民権(とりわけ「経済的市民権」)を担保する主体も国家から移行した(ch. 2)。そのような移行の中で「移民」が主権問題の焦点として重要になってくる(ch. 3)。みたいな話。「日本語版への序論」で新しい視点を提供しようとしたみたいな話があったけど、どのあたりが新しいのかどうもよくわからなかった。2016/04/24

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