出版社内容情報
『花びら供養』『綾蝶の記』に続く渡辺京二編集の遺文集。石牟礼道子資料保存会提供の未発表短篇小説を含む散文を10代から晩年まで年代順に収録。三回忌に合わせて刊行。
内容説明
十代から二十代にかけての鋭敏かつ凶暴なまでの瑞々しい感性が横溢する未発表短編小説や日記から、『苦海浄土』の一部草稿、晩年の日常を書きとめた随筆まで、近年新たに発見された原稿を収録した石牟礼道子の遺文集。
目次
1(不知火;無題 ほか)
2(白暮;遠い鏡 ほか)
3(今は昔;死民の村から ほか)
4(月夜が原;猫男たちの哲学 ほか)
著者等紹介
石牟礼道子[イシムレミチコ]
1927年、熊本県天草郡(現天草市)生まれ。69年、『苦海浄土―わが水俣病』(講談社)の刊行により注目される。73年、季刊誌『暗河』を渡辺京二、松浦豊敏らと創刊。93年、『十六夜橋』(径書房)で紫式部賞受賞。2002年、朝日賞受賞。03年、『はにかみの国―石牟礼道子全詩集』(石風社)で芸術選奨文部科学大臣賞受賞。2018年2月10日逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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