出版社内容情報
流線形のロケット、奇怪な宇宙生物、高性能ロボット、タイムトラベル……。昭和30~50年代、科学への関心や想像力、夢と冒険心を育んだジュヴナイルSFの世界をオールカラーの書影で紹介。
内容説明
流線形のロケット、奇怪な宇宙生物、タイムマシン、輝く未来都市。昭和の子供たちを魅了し、科学への関心や想像力を育んだ児童書SF約350点をオールカラーで紹介。幼き日の空想と冒険が甦る、夢のコレクション。付録・戦後児童向けSF全集リスト。コラム・挿絵画家列伝。
目次
第1展示室 科学冒険小説の時代(海野十三;南洋一郎・山中峯太郎;香山滋 ほか)
第2展示室 ジュヴナイルSFの誕生から発展へ(少年少女科学小説選集(石泉社)
トム・スイフトの冒険(石泉社)
少年少女世界科学冒険全集(講談社) ほか)
第3展示室 ジュヴナイルSFの時代(SF少年文庫(岩崎書店)
少年少女世界SF文学全集(あかね書房)
SFシリーズ(ポプラ社) ほか)
第4展示室 ヴェルヌとSF童話の世界(ベルヌ冒険名作選集(岩崎書店)
少年少女ベルヌ科学名作全集(学習研究社)
ベルヌ名作全集(偕成社) ほか)
著者等紹介
大橋博之[オオハシヒロユキ]
1959年、大阪市生まれ。ライター。日本SF作家クラブ会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みかん🍊
62
昭和のジュブナイルSFの装丁の写真集、この頃のSFが今の原型なんですね、星新一、筒井康隆、眉村卓等の日本のSF作家の表紙もありますが、「時をかける少女」は最初こんな装丁だったんだ、何十年たっても色褪せない未来、宇宙、地底の冒険の数々、2000年を超えた今、実現した未来、まだまだ実現しない未来の現在があります。2015/06/26
亮人
25
戦後のジュブナイルSF全集の表紙イラスト芸術を集めた写真集。野田大元帥の「SFってなァ、結局のところ絵だねェ」の名言を引用するまでもなく、一見しただけで胸のどきどきわくわくが止まらなくなる熱のこもったイラストたち。とくに小松崎茂のレトロフューチャー的なメカや未来都市の造形は心躍る。あとは個人的に金森達の荒涼とした宇宙のタッチが好きなのだが、コミカルなキャラクタ絵も見れたのが嬉しい。依光隆の日本第一世代SF作家のジュブナイル系の表紙絵も好き。眉村卓、金森達、池澤春菜らのエッセイも当時を知れて読み応えがある。2014/09/13
フリスビー
18
小学生の頃、図書館で見た興奮が蘇ります。学校図書館の意義を再確認させてくれた本。2014/01/27
はる
17
図書館本。うろ覚えの未来「きみたちの未来はバラ色だ!」「品種改良で灰色のバラだって作れるさ」(たぶんSF作家放談、品種改良発言は故・星新一氏)近ごろSFを読んでいない!そうか、「宇宙人デカ」は「星からきた探偵」になったのか!とか、あれを子ども向けにしたらいかんだろ!とか!いっぺんに子どもに戻ってしまった。タイトルと装丁は大切だわ。でも、宇宙船の中を飛び回る「ふわふわちゃん」飛び猫が、どの本に出てきたのかはまだ謎のまま。そして読み返したい本が増えてしまった。(今の小学校図書室はファンタジーとミステリのほうが2014/06/13
ikedama99
14
表紙のイラストからひかれて小学生から中学生のときに図書館で見て借りた本などもあり、とにかくうれしくて仕方がなかった。何冊かは今も覚えていた。その頃買ってもらった2冊は、今も手元にある。銀河パトロール隊やヨン博士の恒星日記は、自分でも原作にふれた。夕ばえ作戦、眠りの星のレア、宇宙大作戦などなど・・。あの頃の喜びが、今の読書の世界にはいる大きなきっかけになったと思う。それを思い出させてくれた本だった。ちなみに、数冊をアマゾンで調べたら、1冊1万円以上もあった。うーんでした。2017/02/20