内容説明
誰にも「心の故郷」がある。絵本は、その懐かしい感覚を甦らせ、生きるいのちに潤いをもたらす。柳田邦男が薦める51冊の絵本。
目次
「心の故郷」を呼び覚ます絵本―『よじはんよじはん』『ちょっとだけ』
「ママ」という心を包む羊水―『ママほんとうにあったおはなし』『かあさんから生まれたんだよ』
この子のママは、あなたです!―『みんな、絵本から』『ママ、ぼくのことすき? しろくまポロのしんぱい』『なにがほしいの、おうじさま?』
ぎゅうっとだっこ、ふんわりだっこ―『しゅくだい』『どうぶつのおかあさん』
夏の日の思い出の不思議な力―『かあさんどうして』『うみべのいちにち』『むぎわらぼうし』
意表を突かれて、ふと気づくのは―『としょかんライオン』『まあ、なんてこと!』
むねのなかがあったかくなる時―『テディベアとどうぶつたち』『だいすきがいっぱい』
動物と暮らす心豊かな日々―『おじいちゃんのどうぶつえん』『旭山動物園日誌』
心のゆりかご、四季の変化―『ちいさな島』『みどりの目』
心を豊かにする幻想的な世界―『白い牛をおいかけて』『天使のえんぴつ』〔ほか〕
著者等紹介
柳田邦男[ヤナギダクニオ]
1936年栃木県生まれ。現代社会の問題をえぐるノンフィクション分野の仕事で知られる。近年は、絵本の刊行にも精力的である(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒラP@ehon.gohon
8
時間をかけて、掲載されている絵本を追い続けてきました。 この本に収録されている絵本は、柳田さんなりの想いが込められているように思いました。 人に説明していながら、どこか自分と向き合っているような感じがして、とても興味深く思いました。 自分の感想は、必ずしも柳田さんと同じではないけれど、このように大人の感覚で絵本と向き合うことが、現在・過去・未来を通して自分を豊かにするように感じます。 本を選ぶポイントも楽しめました。2017/01/19
トッシー
2
帯の”大人こそ絵本を読もう!”という文字が目に入る。これは読むっきゃない!・・そう思った。柳田さんは今でも「大人こそ絵本を」キャンペーンを続けている。それは、人生後半になって重い病気になったり障害を背負ったりした時や、人生の持ち時間が少なくなったと自覚した時に、絵本を座右に置くと心の安定に役立ちますよ、ということを伝えるためだそうだ。誰にでもやってくる、その時に「心の故郷」を呼び覚ますことが、どれだけ心の平衡を取戻すことに役立つことか。柳田さんは力説する。大人にも絵本か・・。ものは試し、まずは読んでみよう2011/09/19
こけこ
1
人には、大切にしている物語があるんだな。そして、みんなが助け合って生きている。生きることについて考えた。2022/10/27
tatte
0
図書館。2012/07/19