平凡倶楽部

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  • サイズ A5判/ページ数 143p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784582834901
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

内容説明

平凡で、些細なこともじっと目を凝らして眺めていれば、日々はおかしなことだらけ。日常を描き続ける漫画家、こうの史代が貴方へ送る小さなお便り。待望の初エッセイ集。

目次

東京紀行
生きものたちの記録
戦争を描くという事
デジカメ日和
すくすく姫
花かぜの夜
遠い目
編集さんと作家の現場
かみ様々
るいるいかむい―「わしズム」28号「日本国民としてのアイヌ」より〔ほか〕

著者等紹介

こうの史代[コウノフミヨ]
1968年9月、広島市生まれ。1995年『街角花だより』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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yoshida

149
こうの史代氏の初のエッセイ集。約1年WEB平凡で連載したものに、「わしズム」掲載分を収録した作品。実験的な作品が多い。じっくり読み進める味わいのある作品。自身の内縁の夫との馴初めや二人の関係を描いた「婚姻届」や、「古い女」にぞくりとさせられる。「戦争を描くという事」、ラストの「8月の8日間と80年間」は戦争について考えさせられるエッセイ。私達は実際に戦争を経験してないが、戦争を経験した人々に触れられる最後の世代になりつつある。戦争を伝えるという事は惨禍だけでなく日常も伝える事。非常に考えさせられる作品。。2016/05/04

えちぜんや よーた

83
エッセイあり、漫画あり、挿し絵ありで「こうのセンセのお徳用パック」といったところか。読むに従って誰かさんの考え方に似ているなぁと感じる。『病床六尺』を書いた正岡子規だ。子規も脊椎カリエスに苦しみながらも、身内に対するグチをこぼしたり、毎食の献立と感想を詳しく書いていた。そんなノリです。あと『この世界の片隅に』を描いた理由も述べられている。やはり生活者目線を信条とする漫画家さんだ。2016/12/26

コットン

77
エッセイ本ではありますが、コミックがふんだんに盛り込まれていていい。特に小作品『るいるいかむい』の漫画を描く淡々とした生活の描写に潤いを与えている、透明ちびっこ達の存在感が無いようで有るところが好き。また『古い女』の漫画の背景以外の模様(例えば小さいコマの寿退社のシーンのページいっぱいに赤熨斗の模様あり。)が面白い。2013/08/24

こうすけ

17
料理、花、鳥、仕事。こうの史代が日常をつづったエッセイ。ハンコで描いたり、編集者とのハガキのやりとりがあったり、小説があったり。表現力に満ち溢れていて面白い。しかし戦争の話題をはじめ、微かな毒がたしかにある。「なぞなぞさん」の話はゾッとした。2021/03/16

ジュール

11
こうのさん大好きだけで、これは漫画はともかく文章が読みにくかった。 字体のせい? ただ、原爆を他の戦禍と相対化している視線、確かに納得。 死者だけで言えば東京大空襲の方が多い。 だから本音では戦争ものは苦手といわれるのはよくわかる。2017/11/27

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