熱狂とユーフォリア―スターリン学のための序章

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  • サイズ A5判/ページ数 529p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784582831900
  • NDC分類 702.38
  • Cコード C0098

内容説明

ロシア精神の核心、全一性を解き明かす8つの鍵概念、終末的、有機的、切断的、母性的、微温的、生命的、平衡的、破壊的。政治と文化をめぐる不条理学、スターリノロジーの誕生。

目次

1 終末的(聖性の彼方へ―ロシア・モダニズムと悪魔学;解脱のパフォーマンス―スクリャービンの革命 ほか)
2 有機的(不死のヴィジョン、変容する一;錯誤と逸脱の科学―ルイセンコとマル ほか)
3 切断的(錯視のポリティクス―ロトチェンコの遠近法;継承と切断―ショスタコーヴィチの一九二〇年代 ほか)
4 母性的(唇の狂気のみ、で―ツヴェターエワの遺書;記憶と権力―アフマートワ『レクイエム』への序章 ほか)
5 微温的(寵愛の道化師の肖像―エフトゥシェンコは走る;二オクターヴ半と百の声色の道化―ヴィソツキー讃 ほか)
6 生命的(抒情、アイロニー、暴力―ショスタコーヴィチ断章;抒情の宿命、ユーフォリアの現実―プロコフィエフとソビエト権力 ほか)
7 平衡的(犠牲者たる一本のネジの懺悔―一九九一年のファシズム;国家崩壊と小説―跳梁するホムンクルス ほか)
8 破壊的(コラージュの倫理―ソローキンとカバコフ;デコールとリアリズムの間―ソローキンとテロルの詩学 ほか)

著者等紹介

亀山郁夫[カメヤマイクオ]
1949年生。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。東京外国語大学外国語学部教授。ロシア文学・ロシア文化論
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