物欲なき世界

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物欲なき世界

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  • サイズ B6判/ページ数 255p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784582824810
  • NDC分類 675.2
  • Cコード C0063

出版社内容情報

なぜ人々はモノを買わなくなったのか? 物欲が低下する先進国のトレンドから、資本主義の先の来るべき世界を浮かび上がらせる。

目次

まえがき 欲しいものがない世界の時代精神を探して 007

1. 「生き方」が最後の商品となった 011

ライフスタイルを売る時代/ライフスタイル・マガジンの勃興/コンピュータから離れた大事なことを伝える/
生き残りを賭けたライフスタイル路線/既存の雑誌もライフスタイル化する/
ファッションへのこだわりが食や雑貨に向けられる時代/ファッション誌はもはや一般誌ではない/
流通のライフスタイル化/ライフスタイル・ショップは都市生活者の日常を変える/装飾的なラグジュアリーの終焉/
ショップは目利きとしての機能を求められる/ライフスタイルは切り売りするものではない/
ビームス設楽代表が語るライフスタイル・ビジネス/服よりも生活に興味/商品ではなくコミュニティを売る/
若い世代の物欲のなさはある種の賢さ/日本の加工貿易的な??コク?≠ニ??キレ?=^
夢中な人々が集まるコミュニティ・ブランドへ/三越伊勢丹大西社長が語る百貨店の未来/
今までのやり方では生き残れなくなった百貨店/ライフスタイル・ショップの限界/
洋服の文化を育てていくことの重要さ/ファッションの見えない価値 

2. ふたつの超大国の物欲の行方 055

ライフスタイル先進都市、ポートランドの魅力と問題/消費リテラシーが高い街/
ビジネスにも受け継がれる独立思考のDNA/ポートランド的なものが持つグローバルな普遍性/
快適すぎるポートランドの問題点/ダウンシフターという新たな消費者像/アリババ上場が示す中国市場の消費熱/
危険水域まで達した都市と農村の格差/中国のライフスタイル格差を写す写真家/
インターネットの普及がブランド熱を煽る/社会発展の過渡期としての「物欲」/
変貌する上海の新しい価値観/コモディティ化から愛情のある消費へ/中国の消費感のギャップは大きくない/
中国が欧米ブランドを支えている現実/中国のロハス層は数パーセントでも巨大な市場に/
上海のファッション人種も「服よりライフスタイル」/巨大な船の舵の切り方

3. モノとの新しい関係 087

ラブルックリンのカスタムメイド店主の思想/大量生産の始まりは衣服から/ミシンが一九世紀に果たした役割/
3Dプリンターという現在のミシン/カスタマイゼーションの大きな波/eコマースの民主化/
人間は規格品じゃない/自分で作ることを取り戻す場所としてのファブラボ/デジタル工作機械による家内制機械工業/
服のリサイクル団体による思い入れの復権/深澤直人の壁と人の間/世界は脱物物質化する/モノからコトと人へ

4. 共有を前提とした社会の到来 113

拡大し続けるシェアリング・エコノミー/シェア住居の広がり/なぜいまシェア住居なのか/
カー・シェアリングの広がり/インターネットがコラボ消費を生んだ/海外の見知らぬ人の家に泊まるシェアリング・サービス/
子育てをシェアするという試み/子育てをシェアする住居/オーガニック多世代シェア住居/
NPOがつくる新たな子育てコミュニティ/シェアリングによるコミュニティ再生/
欲しがらない若者の新たな欲望/所有欲はオタクの証明にならない/物欲は代替物/内閣府も認めるシェアへの潮流

5. 幸福はお金で買えるか? 145

ふたつのお金を巡る歌/ウォール街のお金中毒者の改心/ユニクロ新卒採用代表がオーガニック食材屋を始めた理由/
世界に影響を与えるには理想のある中途半端をやるしかない/慶應大学牛島利明が語る自己実現と経済的自立の両立/
日本の成熟なき衰退/モダン農家のライフスタイル雑誌/スタンフォード卒の女性農家が持つ希望/
ポートランドのフードコープの理念/お金の定義を再考する/お金はモノではなく信用のシステム/
貨幣という謎が浮かび上がらせるもの/電子情報としてのお金の進化/電子マネーの信用性/
アップルとグーグルの電子決済/仮想通貨ビットコインの革命性/銀行とビットコインが握手する道/
お金に人の感情がダイレクトに反映される未来/企業や個人がお金を発行する未来/
なめらかな社会を実現する変動するお金/幸せを科学する/物欲が強いと幸せにならない/
豊かで貧しい社会の到来/「消費をやめる」という生き方/「プレニテュード」という新しい豊かさ/
時間的貧困化から抜け出す方法/世界の幸福度調査から見える日本の非幸福度/
資本主義のセントラルドグマが信じられなくなるとき

6. 資本主義の先にある幸福へ 209

資本主義が最もホットなトピックとなった/『21世紀の資本』が示す資本主義の危機/
先進国のゼロ成長が意味するもの/資本主義の再定義/資本主義と民主主義の両立を破壊するもの/
資本主義の賞味期限/ウォルマートの極端な格差/中間層が没落すると消費ブームが戻らない/
経済の時代の終焉/脱成長という思想/定常型社会の可能性/アメリカからの定常経済への提言/
定常経済の元祖ミルの予言/経済の成熟とは何か?/アップルもスターバックスも税金から逃れる/
巨大企業に対抗する世界国家の構想/超資本主義から超民主主義へ/『セックス・アンド・ザ・シティ』という昔話/
モノが幸福のシンボルではなくなる時代へ/日本の逆説的な優位性/酒の代金はロッタへのキス/
果たして自分は何が欲しいのか?

あとがき 経済の問題が終わった後に 249

内容説明

欲しいモノがなくなると、世界はこんなに変わる。

目次

1 「生き方」が最後の商品となった
2 ふたつの超大国の物欲の行方
3 モノとの新しい関係
4 共有を前提とした社会の到来
5 幸福はお金で買えるか?
6 資本主義の先にある幸福へ

著者等紹介

菅付雅信[スガツケマサノブ]
編集者、グーテンベルクオーケストラ代表取締役。1964年宮崎県宮崎市生まれ。法政大学経済学部中退。『月刊カドカワ』『カット』『エスクァイア日本版』編集部を経て独立。『コンポジット』『インビテーション』『エココロ』の編集長も務め、出版からウェブ、広告、CIまでを編集し、企業のプランニングも行う。下北沢B&Bにて「編集スパルタ塾」を開講中。多摩美術大学非常勤講師として「コミュニケーションデザイン論」を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

113
ある意味マーケティングの分野の本なのでしょうね。最近の若い人の消費動向を見ていると、むかしバブルで騒がれたころがあったのかと思うような気がします。自動車も自分で所有することはなくなりシェアリングエコノミーが幅を利かせているようです。またゴルフも若い人がすることが少なくなり、太陽光パネル場になっているところが出てきているようです。そのようなことを今の技術などをよく分析してわかりやすく説明してくれています。2018/06/03

テツ

30
僕自身もわりと物欲が薄いほうなのだけれどその根底にある思想として「何を手にしても別に幸福度は跳ね上がらない」というのがある気がする。車も時計も高いスーツも手に入れても幸福だなとは思わなかった。寝転んで安酒を呑みながらワンコインで買える文庫本を読んでいるときの方がずっと幸福だ。物品への欲望を生きる力に変えるというやり方は価値観が多様化した世界では難しいのかもしれませんね。マーケティングなんて至難の技だろう。なんせ百人がいたら百人が欲しがるようなものは今の世界には存在しないんだから。2018/12/16

デビっちん

30
再読。著者の研究成果からライフスタイルの多様化とその未来予測、これから何を大切にすることで幸せになれるかの指針がわかります。経済が成熟し物質的な所有欲が満たされてくると、みんな同じから自分だけのものへと欲望が変化し、マーケットはより専門的になりライフスタイルが多様化していきます。そして、生活が変化するに従って、物質的な所有は共有へ、モノからコト、量から質へと価値観が変化していきます。+所有欲を満たす一方で、コトや質が高まる取り組みをしているだろうか?2017/08/31

犬こ

23
モノ中心の経済から、サービス中心の経済、知識中心の経済へ。大量生産・大量消費の社会から、既存ストックを活かしつつ、できるだけモノはシェアし、よいものを少し買うといった質の時代へ。資本主義が終わりかけていると最近、取りざたされていますが、この本を読むとしっくりきます。2017/06/29

デビっちん

21
再読。本書の読書メーターの感想で、マーケティングという単語が記載されていました。そっかー、ライフスタイルの変化が生じるということは、次に何が欲求となるかが予測できるってことですね。それが予測できれば、必然的に何を仕掛けていけばいいかの方針が立ちます。2018/09/26

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