東洋文庫<br> アルファフリー〈2〉イスラームの君主論と諸王朝史

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東洋文庫
アルファフリー〈2〉イスラームの君主論と諸王朝史

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  • サイズ B6判/ページ数 301p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784582807301
  • NDC分類 209.4
  • Cコード C0122

内容説明

アラビアン・ナイトの登場人物としても有名なハールーン・アッラシードを始め、諸王朝の君主、宰相の言行を語るエピソードが満載。イスラームの歴史と政治を知る古典の本邦初訳。

目次

第2章 王朝各論(続き)(アッバース朝(続き)(ムハンマド・アルマフディーのカリフ職;ホラーサーンにアルムカンナウ出現;アルマフディーの死;アルマフディー治世時の宰相職;アブー・アブド・アッラーフ・ヤァコーブ・ブヌ・ダーウドの宰相職;彼の逮捕;アブー・ジャウファル・アルファイド・ブヌ・アブー・サーリフの宰相職;ムーサー・アルハーディーのカリフ職;ファッフ事件;アルハーディーの死 ほか))

著者等紹介

池田修[イケダオサム]
1933年生まれ。大阪外国語大学卒業。専攻、アラビア語学・アラビア文学。現在、四天王寺国際仏教大学教授

岡本久美子[オカモトクミコ]
1960年生まれ。大阪外国語大学大学院修士課程修了。専攻、アラビア語学・アラビア文学。現在、大阪外国語大学助教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ドウ

6
アッバース朝最後のカリフまで、ブワイフ朝やセルジューク朝といった諸王朝の台頭も踏まえながら、各カリフとその宰相の功罪を網羅する。この者については特記すべきことはない、と書かれた宰相が少し可哀想。何故その者がそのような評価を受けるに至ったかを示すエピソードが盛り込まれ、君主たちが優れた君主のあり方や宰相の持つべき能力について学ぶには良い本だったのだろうな。君主でも何でもない現代人にとっては、同じ君主鑑でも『カリーラとディムナ』の方が面白い。2017/09/27

kaeremakure

0
アッバース朝の分裂期になってもカリフや宰相たちの逸話が中心なので、諸王朝の興亡みたいのを期待すると肩すかしを食らう。ただ、語られる様々な事件のディティールは面白く、政庁で座っていた宰相の頭の上に天井から毒蛇が落ちてきたとか(イラクあたりではよくあるんだろうか?)、通りすがりの占者が貧しい漁民だったブワイフ家の台頭を予言したとか、深夜のモスクで3人の男が、仲間を交互に壁龕の前に横たえて死者の祈りを唱えているのが目撃されたが、後日に白昼堂々と宰相を暗殺したニザール派のアサシンが彼らだったなんて話もある。2015/04/22

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