内容説明
五雑組とは五色の組みひもの意。その名の如く中国の森羅万象を五部に分類し、豊かな見聞を以て縦横に語る随筆集。本巻は書・茶道等、日本人にも馴染み深い事物を取り上げる。
目次
巻11 物部三(茶;闘茶;茶と塩と薑;緑豆茶;柳の芽 ほか)
第12 物部四(筆;硯;端渓硯;硯石のいろいろ ほか)
感想・レビュー
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アカツキ
13
飲食物、小物や楽器について書いた物部三、四。テレビや本を読んでいて登場する食べ物を食べたくなるあるあるが発動。果物食べたい…餅食べたい…。好きだったのは、一見ガラクタに見えるがわかる人には万貫の価値がある至宝の話をまとめた「宝母」の項。泥の中に入れたら水になる珠、土に埋めたら水が出てくる宝珠などマジックアイテム色々。どれだったか前の巻で反魂香を日本人が大枚叩いて買った話があったな。ハッとなったのは某ゲームの影響。死者の脳天すら突き刺すほど激烈な臭いなのか、思わず誘い込まれる好い香りなのか…。2023/04/21