東洋文庫<br> 看羊録 - 朝鮮儒者の日本抑留記

東洋文庫
看羊録 - 朝鮮儒者の日本抑留記

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 310p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582804409
  • NDC分類 210.48
  • Cコード C0121

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

転天堂

0
慶長の役で捕虜となった朝鮮王朝官僚の、足かけ4年に及ぶ日本抑留の記録である。藤原惺窩との交流により、日本における朱子学の導入にも大きな影響を与えている。また時期的には、秀吉死去から関ヶ原の戦いに至る緊迫した情勢の記録でもあり、大変貴重な情報である。戦前この本を持っているだけで反日的として焚書の憂き目にも遭ったというが、願わくば両国の間にこうした悲劇が二度と起こらないことを祈るものである。2024/05/12

0
朝鮮への体系的な報告が主眼で、興味深い観察は意外と少ない。自分で観察した印象記というより当時の噂や風聞の集積。情報源は藤原惺窩・赤松広通、吉田宗恂、西笑承兌あたりだろう。小西行長と宗義智(柳川調信)を大きな原因と見ているらしい。藤原惺窩の思想が面白い。根っからの中国贔屓で日本を批判して朝鮮を憐れみ、姜沆を助けている。なお、韓国では鳴梁海戦をナショナリズムに大いに利用しているらしいが、実際に現場にいて捕まった姜沆は、李舜臣が衆寡敵せず西上したため、数千艘の日本船が霊光まで追跡していることを普通に書いている。2023/10/11

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/845803
  • ご注意事項

最近チェックした商品