平凡社ライブラリー<br> 和解のために―教科書・慰安婦・靖国・独島

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平凡社ライブラリー
和解のために―教科書・慰安婦・靖国・独島

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  • サイズ 文庫判/ページ数 339p/高さ 17cm
  • 商品コード 9784582767407
  • NDC分類 319.102
  • Cコード C0331

内容説明

日韓の歴史問題はなぜ解決の糸口さえ見出せないのだろうか。本書は、日韓・左右の間に横たわる「不信と怒りの連鎖」を読み解き、「和解」の「土台」を示すことで多くの読者の共感を集め、第七回(二〇〇七年度)大佛次郎論壇賞を受賞した。

目次

第1章 教科書―「誇り」から「責任」へ(日本の「反省」と新しい歴史教科書をつくる会;反省する戦後日本 ほか)
第2章 「慰安婦」―「責任」は誰にあるのか(「慰安婦はなかった」のか;日本政府の対応と「女性のためのアジア平和国民基金」 ほか)
第3章 靖国―「謝罪」する参拝(小泉首相の「反戦」の意志;靖国と戦後日本 ほか)
第4章 独島―ふたたび境界民の思考を(ふたつの独島ものがたり(1)―近代以前
所有の政治学―名称・逸脱・植民地 ほか)
第5章 和解のために(近代がもたらした四つの問題;本質主義を超えて ほか)

著者等紹介

朴裕河[パクユハ]
1957年、ソウル生まれ。現在、世宗大学校日本文学科教授。慶應義塾大学文学部を卒業後、早稲田大学大学院で日本近代文学を専攻、博士号取得。韓国に帰国後、夏目漱石、大江健三郎、柄谷行人の翻訳など、日本近現代の文学・思想を紹介。『和解のために―教科書・慰安婦・靖国・独島』で第7回(2007年度)大佛次郎論壇賞を受賞

佐藤久[サトウヒサシ]
1951年生まれ、京都市出身。翻訳家。法政大学ボアソナード記念現代法研究所委嘱研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

katoyann

24
「つくる会」の歴史修正主義的な歴史教科書や独島(竹島)問題など、戦争や領土問題をめぐって沸騰する韓国と日本のナショナリズムを批判的に分析した本である。根本的な問題意識として、双方が平和を志向するために障壁となるのは、軍事力に頼ろうとする愛国心である。日本の歴史教科書は、つくる会の教科書こそ歪んでいるとはいえ、基本的には侵略や加害の事実は濃淡あれど、記述されているという。ゆえに日本が排外主義的ナショナリズムに染まっているという捉え方はステレオタイプであり、それは対立を助長する。また、重要なのは、韓国も(続)2023/02/16

ハチアカデミー

10
A 日本と韓国の間に横たわる問題を、それぞれの歴史と社会の思惑や願望、感情から考察する。目指すべきなのは問題の解決ではなく、そこへ至るための相互理解である。それぞれの言説が、どのような背景を持つのかを知ること無しに対話は成り立たない。本書を貫くのは、ある社会の中に生きる人々が、いかに時代と密接な関係を持つかという視点である。そしてその視点は、自分ですら、いまという時代の中で、社会の中で育まれた「私」であることを教えてくれる。いまある問題は、過去からかかえる根深い問題であると共に、「私」の問題でもあるのだ。2012/10/28

阿蘇久住

7
冒頭の、誰からも歓迎されないかもしれない―という一文がこの本の性格を端的に語っていると思う。様々な文献を引用しながら両国の歴史的事実の恣意的解釈とご都合主義的態度を痛烈に批判し、一方でその背景となる感情・思想にも寄り添おうとする著者の姿勢は大変真摯なものだ。全体を通して感じるのは、問題を問題たらしめている主体は、被害者或は加害者当人ではなく、当事者性に依存する第三者達であるということ。であるならば、両国間の諸問題を憂慮する一般の私たちは、その言論に振り回されてはならないと思う。2013/05/22

エドバーグ

5
日韓双方の主張と矛盾点がよく整理されていて わかりやすい。被害者が示すべき度量と、加害者が示すべき慎みが出会うときに和解となるとのこと。抽象的ではあるが、この精神が必要なことはよく理解できました。2019/02/02

Lyijykyyneleet

4
「被害者の示すべき度量と、加害者が身につけるべき慎みが出会って、初めて和解は可能になる」詰まる所、この本の内容はこの一言に尽きると思う。しかし、そんなごく簡単な結論に至る前に学び、知らなければならない日韓の不和の原因があまりに多く、そして対立しあう両者に極めて似通った点があることに驚かされる。そうした日本と韓国双方の意見と思想を可能な限り公平に俯瞰し、対話による解決を生み出そうと努力する著者の真摯な態度と、清冽な知性には頭の下がる思いがする。すべての日本人と韓国人に読んでもらいたい一冊。2013/05/25

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