平凡社ライブラリー<br> もう一度読みたかった本

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平凡社ライブラリー
もう一度読みたかった本

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  • サイズ 文庫判/ページ数 283p/高さ 17cm
  • 商品コード 9784582767261
  • NDC分類 019.04
  • Cコード C0395

内容説明

自分にとって大切な本を読み返してみませんか。その営みは、忘れていた自分の感性や思索の煌きを手繰り寄せ、これからの人生を味わい深いものにするに違いない。作家柳田邦男が若き日にこよなく愛した、井上靖『あすなろ物語』からゴーゴリ『外套』まで、名作二四編との再会の手記。心の歴程を旅する柳田式「再読」のすすめ。

目次

青春について(井上靖『あすなろ物語』―自己形成の情景;ヘルマン・ヘッセ『青春彷徨 ペーター・カーメンチント』―二十七歳で人生を使い古して ほか)
悲しみについて(森鴎外「最後の一句」「高瀬舟」―昔物語と当世人情事情;志賀直哉「小僧の神様」―トリックスターに魅せられて ほか)
生き方について(有島武郎『生れ出ずる悩み』―画家を目指す青年の暗愁;島崎藤村『千曲川のスケッチ』―百姓への愛着と文学革命 ほか)
人間について(大岡昇平『野火』―剣を持つ右手を抑えた左手;アルベール・カミュ『異邦人』―体制の暗喩としての「太陽」 ほか)

著者等紹介

柳田邦男[ヤナギダクニオ]
1936年、栃木県鹿沼市生まれ。作家。さまざまな社会問題・医療問題などのノンフィクション作品や評論を執筆、最近は心の問題、言葉や絵本についても積極的な活動を展開している。『マッハの恐怖』で第3回大宅壮一ノンフィクション賞(1972)、『犠牲(サクリファイス)―わが息子・脳死の11日』などで第43回菊池寛賞(1995)など、受賞多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミッチ

12
もう一度読みたかった本は多々あれど、モーパッサンの脂肪のかたまりを読むことにした(^o^;)2019/10/08

レアル

3
柳田氏が読んだ本の中で、私自身がまだ一回も読んだことがない本もたくさんあり「読んでみたい!」と思える本に出会えたのが幸せ。2012/04/28

夢仙人

3
この本は素晴らしい。若い頃に柳田氏が読んだ著名な小説を再読した本の批評。読みの深さに驚嘆する。何冊か私も読みたい。2012/02/20

Doughnut

1
ぶっちゃけ柳田國男と間違えて買ったんだけど、『異邦人』の太陽を同調圧力の暗喩として読みとくところは、良かった。2016/09/18

cozy

1
作者の自己分析の旅に同伴しているかのよう。人生のありとあらゆる経験が、振り返ってみると、その人にとってプラスになっている。まさにその通りだと思う。作者の読み方の奥深さを感じるとともに、読書ってやっぱりいいなと思う。これからもいろんな本に出会いたい。2013/12/06

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