平凡社ライブラリー
精神について―ハイデッガーと問い (新版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 281p/高さ 17cm
  • 商品コード 9784582767131
  • NDC分類 134.9
  • Cコード C0310

内容説明

精神とは何か?一九三三年、ついに引用符を取り外し、精神について精神の名の下に語り始めるその日以来、ハイデッガーはGeistの存在を絶えず問い質してきたかのように、すべてが進行するように思われる。精神とは何か?一九五三年、最終的な答え―火、炎、炎上、燃焼である。したがって二十年の後、そして何たる年月。

著者等紹介

デリダ,ジャック[デリダ,ジャック][Derrida,Jacques]
1930‐2004。フランスの哲学者、思想家。長く社会科学高等研究院教授を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

またの名

15
人間とか理性とか精神といった言葉を曖昧だとして一切使わず極めて斬新な哲学を打ち立てたことで有名なハイデガーが、しかし実はやがてベタに精神という語を用いるようになったことを論証。ブログ文章術みたいに書いた文に抹消線を引きつつ本当には消さないパフォーマンスや、引用符を付けてベタ感を打ち消す戦術に頼りながらも、精神Geistには亡霊Geistのような分身が常に別の意味として憑りついているために、ハイデガーは精神という語に入れ込んでいくと読み解く。引用符が取り外されたとき、ハイデガーは親ナチスの声明を述べていた。2018/03/05

home alone

4
他に例にないハイデガー論。精神をハイデガーがどう扱ったか。もう殆ど意味不明。精神は霊火であるって結論も全く意味が分からん。全体的な流れは分かるけど、なんなのって感じ。デリダがあんま一般的な解釈しないのが分かったって感じ。2012/11/05

YY

2
ハイデッガーを読んでいて抱く「ドイツ語とギリシア語に特権を付すのは乱暴じゃないの?」とか、「結局人間だけを中心に据えてるんじゃ?」とかいう疑問に対して考えるヒントがあった。はず。前者については7節注13の指摘が一つの結論と言ってもいいかもしれない。さとでもう少し深く入り込んでいたが、この破壊的な笑いで十分とも思えた。2015/02/05

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