平凡社ライブラリー
青柳瑞穂の生涯―真贋のあわいに

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  • サイズ 文庫判/ページ数 397p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784582765946
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0395

内容説明

「おそらく祖父にとっては、楽譜も原書も骨董も、読み解くべき美の秘密を有したテキストという意味では変わりがなかったにちがいない。フランス文学の翻訳と紹介、骨董蒐集と鑑賞、随筆、詩…。青柳瑞穂の仕事は多岐にわたっているようにみえるが、実は、どの分野でも同じ作業を行っていたような気がする。」―ピアニストで文筆家の著者が、祖父瑞穂の複雑な生の機微を描く傑作評伝。第49回日本エッセイスト・クラブ賞受賞作。

目次

阿佐ヶ谷の家
光琳の肖像画
若かった日
ささやかな日本発掘
文学青春群像
阿佐ヶ谷会
とよの死
夜の抜穽
あちとこっち
佐野乾山事件
日本のやきものの終着駅
水滴のおじいさん
マルドロールの歌

著者等紹介

青柳いづみこ[アオヤギイズミコ]
ピアニスト・文筆家。大阪音楽大学教授。安川加壽子、ピエール・バルビゼの各氏に師事。マルセイユ音楽学院首席卒業。東京芸術大学大学院博士課程修了。1989年、論文『ドビュッシーと世紀末の音楽』により、フランス音楽の分野で初の学術博士号。1990年、文化庁芸術祭賞受賞。1989‐2000年、一連のコンサート「ドビュッシー・シリーズ」を開催。その後も、演奏会、CD録音を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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