内容説明
レビ=ストロースの構造人類学、フーコーの社会史、バルトの記号論、ラカンの精神分析、アルテュセールのイデオロギー批判…。一九六〇年代フランスで多様に開花した構造主義の登場は、サルトルの実存主義の思想的覇権に終止符を打つ知的挑戦であった。“思想としての構造主義”が生成、沸騰する現場の熱気と興奮を伝える画期的論集。
目次
1 構造主義の登場―システムと個人
2 構造主義とは何か―レビ=ストロースは答える
3 言語学と人間の科学―レビ=ストロース入門
4 マルクス主義と構造主義―ルイ・アルテュセール論
5 知の考古学―ミシェル・フーコー論
6 狂気の思考―構造主義的文学論
7 意味とシステム―システムは生きている
8 構造、言葉、出来事―構造主義と言語学
9 構造主義の哲学―アンチ・ヒューマニズムの系譜
著者等紹介
ドムナック,J.=M.[ドムナック,J.M.][Domenach,Jean‐Marie]
1922‐97。フランスのリヨン生まれ。評論家。理工科学校教授、リサーチセンター所長。リヨン大学卒業後、雑誌編集者を経て、1956年から76年にかけて「エスプリ」誌の主筆として活躍。同志は63年と67年の2回にわたり構造主義を特集し、学問、思想、方法論のすべてにわたる巨大な反響を得た
伊東守男[イトウモリオ]
1936年生まれ。著述家・翻訳家。東京外国語大学ロシア語科卒業後、NHKで国際報道番組を制作。94年没
谷亀利一[ヤガメリイチ]
1932年生まれ。著述家。早稲田大学大学院修士課程修了。読売新聞社に入社。広告、言語理論などコミュニケーション研究と出版に従事
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