平凡社ライブラリー<br> ローマ書講解〈上〉

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ローマ書講解〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 559p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784582763966
  • NDC分類 193.71
  • Cコード C0316

内容説明

戦争と革命の危機の時代にあって、人間主義的な近代神学を批判し、神と人間の断絶を唱えながら、逆説的に信仰の絶対性を回復させようとしたカール・バルトの代表作。二〇世紀のキリスト神学に革命をもたらすと同時に、現代哲学にも大きな影響を与えた歴史的名著の旧訳を全面的に改訳。

目次

第1章 導入部
第2章 人間の義
第3章 神の義
第4章 歴史の声
第5章 夜明け
第6章 恵み
第7章 自由

著者等紹介

バルト,カール[バルト,カール][Barth,Karl]
1886‐1968。20世紀を代表するプロテスタント神学者。神学者フリッツ・バルトの子としてバーゼルに生まれ、ベルリン、チュービンゲン、マールブルク等の大学神学部で学ぶ。1909年からジュネーブの教会の副牧師をへて、11年にザーフェンウィル村の教会の牧師となる。村の工場の労働組合運動や社会主義運動に参加し、15年には社会民主党に入党する。第1次世界大戦を機として示された近代神学の無力さに失望し、新たな神学を目指し、『ローマ書講解』を19年に発表。さらにそれを全面的に改訂し、22年に再版する。これが大戦後の神学界に強烈な影響を与え、「弁証法神学」という名で呼ばれる新しい神学運動の出発点となる。21年にゲッティンゲン大学に招聘され、ミュンスターとボンの教授を歴任するが、33年から反ヒトラーの教会闘争の理論的指導者として活躍したため、35年にドイツから追放され、スイスのバーゼル大学に移った
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

マウリツィウス

28
カール・バルトの福音主義神学はイエスの復活をパウロ書簡を援用しつつ再構築。その事実性を脅かしていたマルキオンの一派を根絶、霊知の襲う現代社会の迷妄を原点、すなわちキリストの福音へと立ち帰らせることでテモテ書簡にある福音の時代が可能とした伝道と宣教の完全な浸透を人々に要求した。言語そのものに絶対的価値を置くあの蛇の智を追放、再来としての新約の世界を明るく照らし出す。イエスの微笑みはトマスの疑いを一掃した最愛にして至上の挨拶として信徒を復活させ十字架を苦難にある民を導くサルベージのメソッドへと導き出していく。2013/05/31

マウリツィウス

19
【『ローマ書』講解】イエス=キリスト復活再臨記録を《再現引用》したカール・バルト、『新約聖書』正典化主題を乗り越えていった。グノーシス主義の恣意的根拠を《不許可》としたバルトは「福音主義神学」を再構築していく。「自由主義神学」を批判参照した痕跡記録を導き出す。《復活》定義を死守するべく彼の説いた《福音》は「福音書」を語り継いだ。『ヨハネ福音書』と『パウロ書簡』この二重普遍鎖は『ヨハネ黙示録』へと繋がり古典主義/現代思想を塗り替えていく。『ローマ書/Romerbrief』はカール・バルトの遺産を紡ぎ出す。2013/12/27

マウリツィウス

13
【Der Romerbrief】新約聖書記号論化前提を破棄-古典語訳定本ハルナックを文献上から追放し得た価値を意味追求できる。したがって古典語訳定本ハルナックの正体性すら見抜き出した「バルト」の功績をも見出せる記録集合だ。アドルフ・フォン・ハルナックとはいわば「古典主義の複製した亡霊」とするならば根拠導入は明らかだろう。『新約聖書』のネストレ論は通用しない前提を根拠に「古典主義」定義自体を貫通したバルトの正体と証明とは明らかにされる。新約聖書資料を無限参照引用した『ローマ書』の防壁方法から導き出せる理論。2013/10/15

マウリツィウス

12
【『ローマ書』《講解》】バルト『教会教義学』以降における『ローマ書』論考、《イエス=キリスト復活再臨記録》を守り通すための《遺産》、よって新約聖書史論を内包…すなわち『新約聖書』《書簡》意味、古典ギリシャ語グノーシスにおける文明史腐敗論考主題、ギリシャ語再現資料を《再導入》…古代ユダヤ教における定本を「再更新」、バルトの用いたツヴィングリ定本の《破棄義務》…よって導き出せる論点は「古典主義/現代思想/新約聖書」の《三境界線消滅》…現代思想を「否定弁証法」へ…『ローマ書』とはパウロ/バルトの普遍連鎖共鳴へ。2014/08/25

きゃんたか

4
偶像崇拝。「打ち砕かれない自然性は純粋ではない。…神と世界の取り違えは、自然の放任を意味する…もともと疑わしいものが、不条理に転化する。すべてのものが情欲(リビドー)となり、生は限界を知らぬ色情性(エロス)となる。というのは、神と人間の間に、遮断された境界、究極的な、容赦ない障壁と障害がないならば、「正常なもの」と倒錯したものとの境界は越えられてしまうからである。」(p113)宗教とは不可能性の志向。徹底的に二元性たらざるを得ないこの世界(此岸)における一元性(彼岸)の志向。絶対差異との断絶。故郷喪失。2015/08/18

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