内容説明
戦争と革命の危機の時代にあって、人間主義的な近代神学を批判し、神と人間の断絶を唱えながら、逆説的に信仰の絶対性を回復させようとしたカール・バルトの代表作。二〇世紀のキリスト神学に革命をもたらすと同時に、現代哲学にも大きな影響を与えた歴史的名著の旧訳を全面的に改訳。
目次
第1章 導入部
第2章 人間の義
第3章 神の義
第4章 歴史の声
第5章 夜明け
第6章 恵み
第7章 自由
著者等紹介
バルト,カール[バルト,カール][Barth,Karl]
1886‐1968。20世紀を代表するプロテスタント神学者。神学者フリッツ・バルトの子としてバーゼルに生まれ、ベルリン、チュービンゲン、マールブルク等の大学神学部で学ぶ。1909年からジュネーブの教会の副牧師をへて、11年にザーフェンウィル村の教会の牧師となる。村の工場の労働組合運動や社会主義運動に参加し、15年には社会民主党に入党する。第1次世界大戦を機として示された近代神学の無力さに失望し、新たな神学を目指し、『ローマ書講解』を19年に発表。さらにそれを全面的に改訂し、22年に再版する。これが大戦後の神学界に強烈な影響を与え、「弁証法神学」という名で呼ばれる新しい神学運動の出発点となる。21年にゲッティンゲン大学に招聘され、ミュンスターとボンの教授を歴任するが、33年から反ヒトラーの教会闘争の理論的指導者として活躍したため、35年にドイツから追放され、スイスのバーゼル大学に移った
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きゃんたか