平凡社ライブラリー<br> 「在日」のはざまで

平凡社ライブラリー
「在日」のはざまで

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  • サイズ 文庫判/ページ数 476p/高さ 17cm
  • 商品コード 9784582763874
  • NDC分類 316.81
  • Cコード C0331

内容説明

東アジアにおける戦争と革命が一人の詩人に強いた過酷な運命に拮抗する文学の精神。

目次

第1章 日本語を生きて(クレメンタインの歌;私の出会った人々;日本語のおびえ―閉ざされた金嬉老の言葉を追って;揺らぐ燐光 ほか)
第2章 切れて繋がる(「連帯」ということについて;朝鮮人の人間としての復元;欠落の埴輪―わが意識の中に埋もれてあるもの;骨片考 ほか)
第3章 世代に光を(さらされるものと、さらすものと―朝鮮語授業の一年半;朝鮮語と出会う人々;なぜ“朝鮮語”か;「差別」の中の起点と視点 ほか)

著者等紹介

金時鐘[キムシジョン]
詩人。1929年、朝鮮・元山市生まれ。済州島で育つ。48年の「済州島4・3事件」に係わり、来日。50年頃から日本語による詩作を始める。在日朝鮮人団体の文化関係の常任活動を行いながら、53年に詩誌『ヂンダレ』を創刊し、鄭仁、梁石日らと在日朝鮮人の関西における文学活動の中心的役割を担う。55年在日朝鮮人運動の路線転換以降、組織批判を受け、70年をもって在日朝鮮人の組織活動から離れる。73年から日本の公立高校の教員となり、詩作を中心に、エッセイ・批評執筆と講演活動を行う。92年、すべての教職を辞す。詩集に、『地平線』(55年)、『日本風土記』(57年)、『新潟』(70年)、『猪飼野詩集』(78年)、『光州詩片』(83年)、集成詩集『原野の詩』(91年、小熊秀雄賞特別賞受賞)、『化石の夏』(98年)、エッセイ集に、『さらされるものとさらすものと』(75年)、『クレメンタインの歌』(80年)、『「在日」のはざまで』(86年、毎日出版文化賞受賞)、『草むらの時』(97年)がある
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