内容説明
それは1989年夏、アジアの民衆活動家たちを招いて開催された「ピープルズ・プラン21世紀」が端緒となった。“世界先住民族会議”“水俣宣言”などをへて、著者の、1970年代以降の思想を点検、深化させ、21世紀にむけてのヴィジョンを問う。
目次
序章 「水俣宣言」からの出発
第1章 普遍主義と特殊主義―戦後日本国家を考える
第2章 普遍主義への批判と国際人権論
第3章 エスニシティをめぐる経験と思考
第4章 エスニシティ・階級・世界システム
第5章 エスニシティとアイデンティティ
第6章 反差別の論理と倫理
第7章 女と男―分断と抑圧の精神構造の中で
第8章 「開発」と「発展」についての物語と理論と
第9章 ピープルとしてのアイデンティティと共生
終章 ピープルはいつピープルになれるのか