出版社内容情報
今こそ伝えておかねばならない歴史として「昭和史」に取り組みつづける、原点と活力の源はどこにあるのか。悪ガキ時代、戦争体験と雪中猛勉強生活、編集者時代の“秘話”。
内容説明
89歳、まだやる気まんまん。「昭和史」の第一人者が語る波瀾の生涯。老いにも惚れる、痛快人生!
目次
遊びつくした子ども時代
大空襲と雪中鍛練
ボートにかけた青春
「昭和史」と出会った編集者時代
遅咲きの物書き、“歴史の語り部”となる
のこす言葉
著者等紹介
半藤一利[ハンドウカズトシ]
1930年、東京都生まれ。東京大学文学部卒業後、文藝春秋入社。「週刊文春」「文藝春秋」編集長、取締役などを経て作家。『日本のいちばん長い日』『漱石先生ぞな、もし』(正続、新田次郎文学賞)、『ノモンハンの夏』(山本七平賞)、『「真珠湾」の日』『幕末史』など著書多数。『昭和史1926‐1945』『昭和史戦後篇1945‐1989』で毎日出版文化賞特別賞、2015年には菊池寛賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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りらこ
21
昭和史。同時代史として捉えるには、時がだんだんと過ぎてしまいつつある今、半藤氏の文章は、文献となっていくだろうが、語り部としての仕事を積み重ねたものは一次資料のような価値があるものとして今後も使われていくことだろう。昭和天皇の背負われた二重性については、目から鱗だった。私は戦中の神格化と、戦後の人間としての生き方の激変に目がいっていたがなるほど、である。 この本は、昭和を遠く感じている人たちに、ぜひその入り口として読んで欲しい。#Netgalley2019/10/21
ごへいもち
20
読み易くてあっという間に読めた。昭和史読まなくちゃ。合掌2021/01/13
すん
6
先日本屋に行った際に、半藤一利先生特集が組まれていて、そこで今年1月にお亡くなりになっていた事を初めて知りました。何をきっかけに半藤先生の事を知ったのか忘れてしまいましたが、とてもわかり易く、説得力もあり、公平な見方の出来る著者であると感じられ昭和史にはまるきっかけになった方でした。本書はそんな半藤一利先生の自伝です。2019年89歳、まだまだやる気まんまん。半藤先生のエネルギッシュな文体や語りからは歴史の面白さ以外にも自分もこうありたいという憧れを感じました。2021/03/21
Takao
5
2019年5月21日発行(初版)。著者を知るようになったのは、九条の会の小森陽一さんとの対談などからなのでこの10年くらい。本書では、今の墨田区に生まれた昭和5年から、89歳「まだやる気まんまん」の現在までの長い人生を語っている。子ども時代、学生時代、文藝春秋に勤務した時代、どこでも面白いエピソード満載。最後のメッセージは「また戦前の昭和史に戻ろうとする流れがかなり強くなっている。それはとんでもない大間違いをもういっぺんやるということであって、だから昭和史を知ってほしい」「歴史に学べ、ではなく歴史を学べ」2019/11/30
takao
3
ふむ2022/04/17