出版社内容情報
戦前は日本帝国の、戦後は占領というアメリカの、その後はグローバル化という、3つの異なる植民地主義の時代を、いかに生き、いかに歴史・思想・文学において批判してきたかを総括する。
内容説明
朝鮮に生まれ、占領下の日本に引き揚げ、戦後冷戦体制とグローバル化の時代に、国民国家と植民地主義を批判し続けた著者が、原爆/原発体制の彼方へ手わたす32篇。
目次
1 国民国家論再論(帝国の形成と国民化;フランスの解体?―もうひとつの国民国家論 ほか)
2 植民地主義の再発見(六八年革命再論;植民地主義と引き揚げ者の問題 ほか)
3 多言語・多文化主義再論(多言語・多文化主義をアジアから問う;多文化主義の不正義 ほか)
4 スタンダールと戦後文学(スタンダールの晩年―冬のイタリア紀行;偽名とロマネスク―スタンダールの変名趣味をめぐって ほか)
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