問いの再生
“わたし”という危機

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 214p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784582702514
  • NDC分類 141.93
  • Cコード C0010

内容説明

“わたし”とはなにか?狂気とはなにか?自分の目の前から消えた者は「死んだ」のであり、再び現れた者は「透明人間」なのだと言い、透明人間に囲まれた自らの生き地獄を「オレ、ハーレーコスモ。オレだけ現れっぱなし」と告げる狂者A。この狂者を了解しようとする試みのなかで、“わたし”という一人称の実感が成り立つ深奥の構造を探る。

目次

“わたし”の人称性について
Aとの出会い
プトレマイオス的世界を生きる
一人称“わたし”の“中心性”について
“他者”の多様性
“他者”の多様性の溶融
“からだ”としての“わたし”の変質
“わたしのからだ”・“わたしの世界”、一人称“わたし”
“言葉という「他者」”と“わたし”の発芽
“記憶”あるいは“持続”としての“われわれ”
歴史制作という倒錯
“からだ”の“死”?“わたし”の“死”?
危機としての“わたし”とその破局

著者等紹介

渡辺哲夫[ワタナベテツオ]
1949年茨城県生まれ。東北大学医学部卒業。都立松沢病院、東京医科歯科大学勤務を経て、現在、正慶会栗田病院院長、東京医科歯科大学医学部臨床教授。医学博士
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。