感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マイケル
6
この分野の名著「優生学と人間社会(講談社)」の著者の一人、市野川容孝氏編著。広い範囲のテーマについて簡潔にまとめられた本。参考文献紹介も充実。変わった所では人体実験で紹介のタスキーギ事件など被験者は社会的弱者という問題。脳死・臓器移植に疑問を呈した小松美彦氏は「臓器獲得のためには殺人も正当」というショッキングなトゥオルグの意見を紹介。弱者から金持ちへの移植。2002年発行の本書では分かれている出生をめぐる問題とゲノムは現在は一緒に扱われる優生学問題に。高齢者医療では医療経済問題が。立岩真也氏の文章は難解。2020/11/28
シロクマとーちゃん
4
生命倫理の課題の変遷も概観されているので、全体像がつかめる。とはいえ、20年近く前の本なので、ゲノム編集についてや、最新の生殖補助技術についてはほとんど触れていない。改訂版は出ないだろうか?2019/09/23
あやか
2
読みやすかったです2014/03/01