20世紀をいかに越えるか―多言語・多文化主義を手がかりにして

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  • サイズ A5判/ページ数 496p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784582702262
  • NDC分類 361.5
  • Cコード C0010

内容説明

戦争とジェノサイドの20世紀、それは国民国家と帝国の「文化」が世界を支配した100年だった。多言語・多文化主義を手がかりに、この20世紀の「文化」をいかに克服するかを気鋭の論者が問う。

目次

序 歴史的徴候としての多言語・多文化主義(多言語・多文化主義をアジアから問う)
1 越境と記憶―問われる共同性(共同体という幻想―多文化主義をはばむもの;「インターナショナリズム」は“饅頭問題”を越えられたか―日本プロレタリア文化運動のなかの朝鮮 ほか)
2 テキスト、そして歴史を読みなおす(鼠坂殺人事件/複数の胸騒ぎをかきたてるための読書;漱石の20世紀―動く肖像写真 ほか)
3 植民地主義の彼方へ(もうひとつ別の近代―植民地主義、ナショナリズム、インドという理念;ポストコロニアル・フェミニストの映像テクスト―ビョン・ヨンジュとトリン・T・ミンハを中心に ほか)