内容説明
現代世界において知識人に課せられた役割を論じ、権力・メディア・政治にいかにかかわるべきかを自由な精神に向けて呼びかける。英国のBBCで放送された1993年の連続講演(6回)の単行本化。
目次
第1章 知識人の表象
第2章 国家と伝統から離れて
第3章 知的亡命―故国喪失者と周辺的存在
第4章 専門家とアマチュア
第5章 権力に対して真実を語る
第6章 いつも失敗する神々
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のの
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自分の立場を客観的に中庸にすえ、恐れず指摘するもの。それはかなりハードルが高い。 場所や言葉というくびきから離される点で、亡命者という立場は特筆すべきなのだなと。2010/12/20
読書家のしょーた
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リーダーシップ進化論の引用元となって気になり読んでみた。知識人として求められるのは、専門家ではなくアマチュアで様々な分野を横断しつつ、批判的な目線を持つことと理解した。前提となる知識がないまま読み進めたため、全容を理解できてはいない気がするが、おおむねそういうことなのかと思う。2022/10/15
Yasutaka Nishimoto
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知識人がどう表出するか。その場その場でころころと論調を変える人は、知識人では無いようだ。パレスチナ出身でアメリカ市民の著者だからこそ説得力がある。2018/05/16