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フィレンツェの世紀―ルネサンス美術とパトロンの物語

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  • サイズ A5判/ページ数 524p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784582652086
  • NDC分類 702.37
  • Cコード C0070

出版社内容情報

美術家と美術作品の様式や図像を中心に語られる従来の美術史に対し、本書は社会史的な方法を下敷きに、パトロンと15世紀のルネサンス社会をキーワードとする野心的な美術史の試み。

内容説明

職人が美術家に変わりつつあった時代、芸術作品は美術家とパトロンとの協働によって創造された。数々の傑作を生み出した15世紀フィレンツェ社会、ギルドや家系・結婚など、政治体制から市民意識までその姿を丹念に描くとともに、建築・絵画・彫刻のみならず工芸作品にまで丁寧に目配りすることでまったく新しいルネサンス・イメージが浮彫になる。

目次

第1部 都市国家(四人のフィレンツェ市民―イントロダクション;文明のゆりかご―都市 ほか)
第2部 メディチ以前―一四〇〇‐一四三四年(事実と神話―一四〇一年のコンクール;ブルネッレスキの栄光―クーポラの建設 ほか)
第3部 コジモ・デ・メディチの時代―一四三四‐一四六九年(パトロンたちの代弁者―ジョヴァンニ・ルチェッライ;最も富裕なイタリア人―コジモ・デ・メディチ1 ほか)
第4部 ロレンツォ・デ・メディチの時代―一四六九‐一五〇〇年(工房のボス―ロレンツォ・デ・メディチ1;コレクター魂―ロレンツォ・デ・メディチ2 ほか)

著者等紹介

石鍋真澄[イシナベマスミ]
1949年生。東北大学大学院文学研究科修士課程修了。フィレンツェ大学留学を経て、成城大学教授。文学博士。著書に『聖母の都市シエナ』(吉川弘文館、1988、第12回マルコ・ポーロ賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヤクーツクのハチコ

2
ミーハー的メディチ家ファンとして楽しくじっくり読ませてもらいました。金ライオン地区だとか、正義の旗手(ゴンファロニエーレ・ディ・ジュスティーツィア)だとか、固有名詞にイタリア語のふりがながついてるのは見てるだけで楽しい。曖昧な表現を好む老練で狡猾なコジモ、今一なピエロ、一族のプリンスとして育てられたロレンツォ、それらのライバルに協力者に…やっぱり美術と政治とひっくるめてフィレンツェ史は楽しい2013/09/23

takao

1
ふむ2022/08/04

陽香

1
201303292021/07/19

hakodadi

0
14~15世紀のイタリア・ルネサンスの芸術創作活動をメディチ家を始めとするフィレンツェの都市富裕層の盛衰に重ね併せて論じた重厚な労作だ。メディチ以外のファミリーが今も威容を誇る市内の教会の洗礼堂などを飾るフレスコ画などにどのように関与したか、類書にはみられない丹念な記述によって理解が深まる。残念なのは16世紀以降のトスカーナ公国以降に触れる部分が少ないこと。筆者の続編を期待したい。2016/03/06

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