内容説明
部下を好き嫌いせずに使うこと、部下の小さな過失にこだわるななど、人を使う立場の人間の心得が、わずか十七条で書き尽くされている。これ以上のものは必要なし。日本全国の管理職必読の書。
目次
重職は、それにふさわしい威厳が必要である。
重職は、自分の好みでない部下をこそ尊重して使え。
重職は、時に応じて、改めるべきことを改めよ。
重職は、前例や、規則にとらわれてはいけない。
重職は、チャンスを逃してはならない。
重職は、渦中にのみこまれてはならない。
重職は、無理強いや押しつけをしてはならない。
重職は、忙しいと言ってはならない。
重職は、託された重大な権限は自ら執行せよ。
重職は、目先の事にとらわれてはならない。
重職は、広く大きな心を持て。
重職は、他人の意見にも謙虚に耳を傾けよ。
重職は、部下動詞の調和に心を配れ。
重職は、仕事に手をかけすぎてはいけない。
重職は、裏表があってはならない。
重職は、公開すべき情報は公開せよ。
重職は、部下の気持ちを明るく保たなければならない。
著者等紹介
佐藤一斎[サトウイッサイ]
1772~1859(安永1~安政6)。江戸後期の儒学者。美濃岩村藩(現在の岐阜県恵那郡岩村町)の家老職の子として江戸に生まれた。幕府の儒官として昌平黌で3000人もの門弟を育て、渡辺崋山、佐久間象山、横井小楠らの逸材を世に送った
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感想・レビュー
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讃壽鐵朗
2
重職とは、かつて主君に代わって政治を行う家老のこと。現代ならば、組織のトップを補佐する管理職の心得ということ。簡潔で役に立つ本。2015/04/08
magichour
1
“拵えも繕いもせず、自然に現れたまま治まるのが実政である” 仕事に手をかけすぎてはいけない!2022/04/06
KAZOO
1
どちらかというと読み通してそのままにするよりも、手元において何かあった時や判断に迷うときなどに参考にする本なんだと思います。たった17条で字も大きくわかりやすい解説もあり、コンパクトなので使いやすいと感じました。2013/04/28