出版社内容情報
今なぜ毛沢東がふたたび崇められるのか? 腐敗や格差など、独裁体制が生む現代中国の「事件」を具体的に紹介しながら歴史を検証、民主化の芽吹きを追う。反日デモの背景も理解できる
内容説明
経済発展の陰で汚職・腐敗や貧富の格差、環境破壊、道徳の乱れなど難題が渦巻く中国。本書は、近年実際に起こった事件や暴動など、一党独裁が生み出す弊害を具体的に紹介しながら、毛沢東、〓(とう)小平の時代にさかのぼって歴史を検証、さらに、声を上げ始めた知識人や地方の中堅、若者の本音から民主化のゆくえを展望する。党指導部が一新し、世界の注目が一層高まる中国をいま、真に理解するために必読の一冊。
目次
プロローグ 毛主席万歳
第1部 一党独裁のいま(騒乱事件―人民元で解決できるのか;階層固化―農民差別はなくならない;実事求是―九九パーセントの記事は焼き捨てたい;先定後審―私法独立を阻む多重の壁;道徳真空―私たちは狼の乳を飲んで大きくなった;民主之門―退化するアリたち)
第2部 政治体制―どうしてこうなったのか(個人崇拝―中国に毛沢東が現れた;党天下―文革再来の恐れも)
第3部 それでも民主化の芽が(独立候選―懲りないドン・キホーテたち;維権運動―人権を求めて;民間力量―苦難の道のり;公民教育―阿Q精神との訣別)
エピローグ 「鳥の巣」への思い
著者等紹介
堀江義人[ホリエヨシト]
1944年、台北生まれ。朝日新聞社に入社し、社会部、天津・南開大学留学、上海支局、北京支局、論説委員、北京・ウランバートル支局長、編集委員、上海支局長を経て2004年退職。フリージャーナリスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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ぼのまり
メルセ・ひすい
takao