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日本の怨霊

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  • サイズ B6判/ページ数 279p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784582466027
  • NDC分類 388.1
  • Cコード C0021

内容説明

この人たちは、なぜ怨霊となったのか?天皇家をめぐる暗闘に斃れ、正史から隠された死者たちの怨念の実相。鎮魂の古代史があきらかにする怨霊研究の白眉。

目次

井上内親王―聖女の呪い
早良親王―皇太子の怨念
早良親王への鎮魂と大伴家持―『万葉集』の成立
藤原広嗣―憂国の怨霊
御霊八社の神々―藤原吉子・伊予親王母子、橘逸勢、文室宮田麻呂
怨霊とは何か―御霊信仰について

著者等紹介

大森亮尚[オオモリアキヒサ]
1947年、神戸市生まれ。上智大学大学院博士課程修了。大学院の頃より民俗採集調査に全国を歩き回る。専攻は日本民俗学をベースにした上代文学・芸能史の研究。霊魂信仰研究や怨霊研究を通じて日本人とは何かを問い続けている。武庫川女子大学、兵庫大学教授などを経て、現在、古代民俗研究所代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

烟々羅

13
「祇園祭は怨霊会だから、在庫が梅田にあるの調べて来がけに買ってきたよ。ぼくがはじめて読んだのは貧乏だった3-4年前だから図書館。このあいだの『京都の闇』などいくつもの平安京怨霊封じ本の元祖みたいなもので、先日も奈良のほうで、この本を下敷きに『霊視』した能力者の漫画があった」 本当に元祖と言いきっちゃってよいのかきちんと調べないまま言うのが、中二病モード全開時の親子の会話のノリ。渡された高一娘、ワクワクしてました。 今回調べたおかげで、いくつかの本の感想に著者名間違えて引いてるのを認識。これから訂正します。2014/07/16

MURAMASA

6
『幽』に掲載された著者のインタビューを読み、興味を持ちました。著者は民俗学・国文学の学者さんで、版元が堅いイメージのある平凡社ということで、ちょっと身構えながら読み始めましたが、読みやすい文章で、楽しんで読むことができました。御霊信仰の起こりとなった井上内親王と早良親王を中心に、その詳細と、「鎮魂の旅」と題して現在の史跡の様子が紹介されています。時間があれば、こういう史跡を巡る旅もいいかも、なんて不謹慎なんでしょうか。2009/09/27

takao

3
ふむ2022/09/17

たけとり

3
「心霊づきあい」で興味をもって読んでみました。井上内親王、長屋王(この本では怨霊ではないというスタンスでしたが)など怨霊になった人々についての知識はある程度持っているつもりでしたが、道祖王や塩焼王、淳仁天皇など全然知らなかった事柄が多く、持統天皇から嵯峨天皇までの皇位継承に関して起きた事件も詳細で、非常に興味深かったです。特に万葉集は鎮魂の為に編纂されたのではという説には説得力がありました。この本では井上内親王、早良親王など平安遷都までしか取り扱っていないので、是非続刊が出て欲しいです。2012/01/26

Ryoko

1
タイトルからはオカルト的な内容かと思ったが実は勉強になる天皇にまつわる日本史の本。難しすぎず軽くなりすぎずの私にはちょうど良い感じの本で読みやすく面白かった。昔は天皇に権力があったから即位には陰謀策略で争いがあり死者が出た。無実なのに罪人として殺された人間は多数いただろう。この本を読むと怨霊とは生き残った人間が良心の呵責で作り上げたのものなのではないかと思った。2020/11/02

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