出版社内容情報
戦いは前哨戦を終え、いよいよ激戦に突入!! 二〇三高地の死闘を経て、ついに旅順が陥落するまでの陸海の攻防、国民の反応とその変化を詳細に描く。
内容説明
南山、遼陽、沙河での陸戦、そして黄海、蔚山沖での海戦。一戦闘の勝利に陶酔しながら、そのたびに巨大な虚無をのぞきこむ指導者たち、ますます熱狂の度を高める国民。日本を方向づけた戦争は、前哨戦を終えて本格的な決戦へ。
目次
第7章 捷報あり、悲報あり(民草は捷報を賀して…;吾に〓(あだ)あり、艨艟吼ゆる ほか)
第8章 旅順・ウラジオ両艦隊との決戦(観戦武官と従軍記者;ジャック・ロンドンの怒り ほか)
第9章 旅順要塞攻撃と遼陽会戦(トルストイの非戦論;非戦闘員を避難せしむべし ほか)
第10章 「二〇三高地を攻略すべし」(「君死にたまふことなかれ」;民草のどんちゃん騒ぎ ほか)
第11章 旅順やっと陥落す(一戸旅団長の突撃;旅順艦隊の潰滅 ほか)
著者等紹介
半藤一利[ハンドウカズトシ]
1930年、東京生まれ。東京大学文学部卒業後、文藝春秋入社。「週刊文春」「文藝春秋」編集長、取締役などを経て作家。著書は『日本のいちばん長い日』『漱石先生ぞな、もし』(正続、新田次郎文学賞)、『ノモンハンの夏』(山本七平賞)(以上、文藝春秋)など多数。『昭和史1926‐1945』『昭和史戦後篇1945‐1989』(平凡社)で毎日出版文化賞特別賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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