シェイクスピア―言語・欲望・貨幣

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シェイクスピア―言語・欲望・貨幣

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  • サイズ B6判/ページ数 269p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784582333060
  • NDC分類 932
  • Cコード C0098

目次

第1章 言語―『マクベス』『リチャード2世』『ヘンリー4世』
第2章 欲望―『夏の夜の夢』『十二夜』
第3章 法―『ヴェニスの商人』『尺には尺を』『トロイラスとクレイダ』
第4章 「無」―『オセロー』『ハムレット』『コリオレーナス』
第5章 価値―『リア王』『アテネのタイモン』『アントニーとクレオパトラ』
第6章 自然―『お気に召すままに』『冬の夜語り』『テンペスト』

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェルナーの日記

208
【再読】著者テリー・イーグルトンは19世紀の文学および20世紀の文学についてマルクス主義的な研究をしている哲学者だが、近現代(19世紀ロマン主義から最近のポストモダニズムまで)の文学論を批評していて、文学論を学ばれる方なら、絶対に外せない人物。本書ではシェークスピア作品をディスクール(仏語・discours:「書かれたこと」や「言われたこと」といった、言語で表現された内容の総体を意味する概念)の視点から批評している(主にソシュールの『記号論』)。2021/11/03

ケイ

111
彼の理論を理解するには文学理論が分からないために消化不良のまま本を閉じる。このように、シェイクスピア作品、特にハムレットについての解釈を理論から行うことも出来るのだとは思うが、純粋に作品に入り込んで味わって楽しみたいな。登場人物それぞれが、その言葉をどういう意味で言っているのか、触れるその時々で違う意味に取れる事が、何とも言えない深みを持っているのだから。2021/12/16

viola

7
再読。『文学とは何か』でとても有名なテリー・イーグルトン。これは「入門書」らしいけれど、そんなわけがない!!今読んでも分かったかどうか怪しいもので、初心者が読んで理解できる代物ではないと思います。テリー・イーグルトンはどれも難易度高いと思うんのすが、訳し方にも問題がありそう。意図して訳している可能性もあるけれど、読みにくい。画期的な解釈が多めですが、「今」読むと大して画期的とも感じないのは文学研究が進歩してきた証明でもあります。しかし、やはり読んでいて面白い!と思える研究書ではないなー。2012/03/21

ヴェルナーの日記

4
T・イーグルトンといえば、文学理論の大家であり、マルクス主義批評をライフワークにしているだけあって、シェークスピアのそれぞれの作品を「生産」「消費」「貨幣」「対価」等でマルクス主義理論を展開している。とくに『リア王』、『マクベス』といった作品を批評することは、自分にとって斬新であったといえるが、マルクス主義自体が、今となっては古風なだけに、いささか古臭さも感じたことも否めない。2011/11/21

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