目次
知恵の心
ブッダの生涯
権威の役割
本質的な教え
初期教典
大乗仏教の展開
ダルマの流布
寛容の道
今日の仏教
ダルマとニュー・エイジ
未来
図版
資料図版とその解説
ブッダの未来に―仏教を異化する
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
evifrei
9
資料集。ブッダ(シッダールタ)にスポットライトをあてながら、仏教の基本となる思想的エッセンスを抽出する。ブッダという人物を通じて仏教を描き出す構造から、仏教の思推がより生き生きと感じられる。オリエンタリズムを全面的に出しているため賛否は分かれるかも知れないが、個人的には収められた写真も良く、生きる人間の学としての仏教の躍動感がよく表れている様に思う。宗教は土着的な元風景やそこに暮らす生命を離れて把握すると、どうしても空中戦となりがちだが、本書では仏教を通じて遥か古代からアジアに伝わる精神を表現する。2020/02/23