出版社内容情報
ヘイトスピーチ、日本と朝鮮半島、ネットメディア等々。世界が不吉で不幸な方向へ滑り出していく時、われわれは何をすればよいのか。
【著者紹介】
比較文学者・映画史家
内容説明
世界が不幸な方向へと滑り出していったとき、われわれは何をすればよいのか。
目次
第1章 国籍(李鳳宇の国籍問題;韓国人と在日韓国人;在日の文学)
第2章 ヘイトスピーチ(在特会とネトウヨ;匿名性による迫害;血統主義と属地主義;台湾と韓国の学生運動;日本で反発できない三種類の人)
第3章 北朝鮮(まず国交回復;日本は独自外交ができるのか;日清戦争の前と同じ状況か;朝鮮学校の無償化反対に反対する;韓国のハモ)
第4章 映画(芸術映画が死にかけている;手塚治虫全集を映画に;映画館の新たな可能性;慰安婦と映画)
著者等紹介
李鳳宇[リボンウ]
1960年京都生まれ。朝鮮大学校フランス語学科卒業後、パリに留学。89年映画会社シネカノン設立。ヨーロッパ・アジアを中心に世界中の作品180本以上を配給。プロデュースした代表作に、内外の50以上の映画賞を受賞した『月はどっちに出ている』(1993年)、キネマ旬報ベスト・テン第1位に輝いた『パッチギ!』(2005年)、日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞した『フラガール』(2006年)など。2011年にSUMOMO“スモモ”(現RESPECT“レスペ”)を設立
四方田犬彦[ヨモタイヌヒコ]
1953年大阪生まれ。東京大学で宗教学を、同大学院で比較文学と比較文化を学ぶ。70年代に軍事政権下のソウルに滞在したのを契機に、映画と文学をはじめ文化現象一般についての批評を執筆する。明治学院大学で長らく映画史の教鞭をとり、コロンビア大学、ボローニャ大学、中央大学校(ソウル)、清華大学(台湾)などで客員教授、研究員を務めた。サントリー学芸賞、伊藤整文学賞、桑原武夫学芸賞、芸術選奨文部科学大臣賞などを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。