内容説明
エル・サルバドル、レバノン、イラン、アフガニスタン、フィリピン、山谷、南アフリカ、アマゾン、コソボ、シルクロード、グリーンランド…小さなカメラを手に、世界の紛争地、辺境で生きる人々を撮り続けた写真家・長倉洋海の30年がびっしりと詰まった1冊。代表作と書き下ろしの文章でたどる決定版写真集。
目次
第1章 ゲリラたちの戦線
第2章 エル・サルバドル内戦
第3章 レバノン虐殺、イラン革命
第4章 アフガニスタン―マスードと戦士たち
第5章 フィリピンから山谷へ
第6章 南アフリカの風
第7章 アマゾン―森の大地
第8章 コソボ―破壊から再建へ
第9章 アフガニスタン―山の学校
第10章 シルクロードの貌
著者等紹介
長倉洋海[ナガクラヒロミ]
1952年北海道釧路市生まれ。大学卒業後、通信社勤務を経て、1980年よりフリーランスの写真家となる。以後、世界の紛争地、辺境を訪れ、そこに生きる人々を撮り続ける。日本写真協会新人賞(83年)、第一二回土門拳賞(93年)、講談社出版文化賞(05年)などを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たまきら
13
胸が熱くなる写真でいっぱい。それでも、人が好きなんだなあ!と伝わってくる写真集でした。難民の女の子の難民らしい写真を撮ろうとしたら、彼女がほほ笑んだんだ、という文章と、輝くような微笑みに泣いてしまいました。過酷な状況での人間の尊厳と、友愛。人間に幻滅した時でも、やはり人間の素晴らしさを覚えていたい…愛に満ちた視線だとおもいました。2016/02/02
ヒラP@ehon.gohon
11
長倉洋海さんの30年間にわたる取材活動の総まとめとも言える写真集です。訪れた国の多さ、文化の違いに躊躇することのない切り口、危険な地域での飛び回り、ページの多さが物足りないくらいに圧巻です。2019/08/23
SA
0
今まで読んだ写真集の中で一番心に残った。2013/09/26
かんじ
0
長倉さんの30年を詰め込んだ写真集。やはり写真はこのくらいの大きさで、カラーで見た方がよく伝わる。とても良かった。2013/04/08
iuba
0
不安に歪んだ瞳、情愛に満ちた瞳、こちらをじっと見つめている者たちの、声ならぬ声が画面中に広がる。突きさしてくる彼らの日常。2010/04/23