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内容説明
線遠近法、マニエリスム、パノラマ、写真、キュビスム―ヨーロッパのルネサンスから現代まで、絵画に表現された空間認識の方法は、どのような世界観に基づいているかを260点にのぼる図版を使って解き明かす。
目次
第1章 目と手
第2章 ルネサンスと人間の目の誕生―等身大空間の発見
第3章 遠近法の成立―図法の原理と絵画空間
第4章 ルネサンス的空間の崩壊―マニエリスムとバロックへの道
第5章 タブローとパノラマ二つの視座―市民社会と世界空間の発見
第6章 遠近法への反逆と挑戦―ピカソの目をめぐって
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なかち
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遠近法はブルネッレスキが15世紀はじめに発見、アルベルティが理論化、ルネサンスの基盤。世界を客観視する精神の誕生(デカルト)。視覚の支配が始まる。遠近法以前の絵は「魚の骨的構成」、中心線に交点が集まり、一点に定まらず。遠近法で奥行きを獲得。デューラーは升目状に現実を模写。ルネサンスの画家は遠近法に夢中。絵画は固定された視点で描かれるように。ミケランジェロは無理な姿勢ばっかり描いた、人体比率の破壊。エル・グレコの異様に高い等身。19世紀はパノラマという巨大な風景画が流行。印象派、ピカソによる視覚への反逆。2011/08/01