出版社内容情報
「いい写真」と「わるい写真」の違いって、どこにあるんだろう? 「撮る」だけでなく、「見る」「読む」など、さまざまな視点から写真の本質を考えて体験する。待望のホンマ式ワークショップ!
目次
第1章 写真家はこれまでどんなワークショップを開いてきたか?(ラストクラス―ダイアン・アーバス;挑発するワークショップ―WORKSHOP写真学校)
第2章 ホンマ式ワークショップ(ミスター決定的瞬間;課題1「カルティエ=ブレッソンの決定的瞬間を実際に撮ってみよう!」 ほか)
第3章 何が写真の良し悪しを決めるのか?(ミスター・ニューカラー;ウィリアム・エグルストンの写真には謎がいっぱい ほか)
第4章 今日の写真について(ポストモダンへの流れ;自分で撮らないという方法もある ほか)
第5章 対談 表現と教育 個人と社会(映画監督諏訪敦彦さんと考える、今の時代のドキュメンタリーとは?)
著者等紹介
ホンマタカシ[ホンマタカシ]
写真家。1962年、東京生まれ。日本大学芸術学部写真学科中退。99年、写真集『東京郊外』で第24回木村伊兵衛写真賞受賞。2010年より東京造形大学大学院客員教授に着任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ayumii
16
ワークショップ篇ということで、生徒さんの撮った写真に関して話し合っている部分は、わかりやすくておもしろい。東日本大震災の後にすぐに現地へ行けなかったという、諏訪監督のお話が印象的だった。2024/01/20
taro335
5
ちょっとでも真剣に写真を撮る人には間違いなく勉強になる本です。ロラン・バルトの写真論やアフォーダンスまで出てくるところはさすが! これを読んだあとは、いろんなものが「ニューカラー」で見えちゃいました。エグルストンの写真集も見直したのですが、「ニューカラー」は自分の感性だけで見るにはやっぱ難しい面がありますね。2014/03/17
子音はC 母音はA
3
1作目が面白く続けて読んだが引き続き(決定的瞬間)と(ニューカラー)の対立軸を取り上げワークショップに活かしたのが見所。思わぬ映り込みを表した、バルトの概念(プンクトゥム)も紹介。巻末の諏訪敦彦との対談はオルタナティブ表現を模索する上で参考になる。2014/06/16
丸彦
3
待望のワークショップ編。ホンマさんの写真教室に参加するのどこかちょっと怖いのでこの本を読んでお勉強したいと思いました。 とはいっても1冊めのたのしい写真でホンマさんが言っていたこととも一貫して言っていることは同じ部分も多くて、写真の多様な楽しみ方。いわゆる写真という言葉にどこかとらわれすぎていたところをホンマさんは解きほどいてくれます。何を撮りたいのかよくわからなくなったときに読み返したい。2014/02/19
k
3
撮影ノウハウではなく、あくまでも「写真を楽しむ」ための物の見方が熱く語られる。しかも、現代写真のトレンドがすごく良くわかる。本当にこのシリーズは写真鑑賞入門の良書だと思う。2014/02/26