内容説明
尾形光琳←→会田誠?春信←→アラーキー??曾我蕭白←→横尾忠則???比べてみれば一目瞭然!「見立」「間」「傾/かぶき」など、ニッポン美術の「常数」から5000年のニッポン美術史をまるごと読み解く、画期的な一冊。
目次
第1章 見立―日本美術は未来の古典である
第2章 間―茶の湯に学ぶ、間の美学
第3章 傾―ジャパニーズ・バロック参上
第4章 景―きわめて不自然な自然風景
第5章 霊―森羅万象に霊は宿る
第6章 戯―浮き世を生きる、遊びの美学
第7章 無―すべては普遍へと通じる
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のんたんの
8
たのしくって何度も読み返してます。海外でも英語版で販売されてる国際規格、という事で先々影響でそうですね。2010/11/19
ひなにゃんこ
6
★4 面白い。古くは縄文式土器から仏像、浮世絵、禅画、建築、工芸など、日本の歴史的美術と、現代アートの対比。装飾や省略などの表現、空間の捉え方、思想や死生観…、日本人の根っこにある土着の感覚が、意識的無意識的に作品に現れていて、古今の作品を通して「日本」が露になってくる。小難しいことを書いてしまったけど、そんなことは気にせず、普段美術にあまり関心がない人にもおすすめ。図版を眺めるだけでも結構楽めると思います。人気の現代アーティストの作品が色々見られるので、現代アート入門としても読めそう。2011/07/18
nizimasu
4
改めて日本の現代アートが過去の作品との関連性の中で生まれているというのが、見事に比較ということから見えてくる書籍。いわゆるモチーフだったり索引そのものだったり、見立てといわれる作品の背後にあるテーマ性からの借景だったりここまで分析した作品解説は編者の和田さんの手腕によるものが大きかったのだろう。時間軸を感じさせたり写実ではないデザイン感覚や、見えないものも描いてしまうその精神性や二次元的な世界観の構築は本当に唯一無二でそこから考えさせられるのはこの本で再三出てくるレヴィストロースの日本観に通じるものがある2015/05/24
へへろ~本舗
4
テーマ毎に解説と昔の作品、現代の作品が比較されているが、その作品の選び方、比較の仕方が面白い。しりあがり寿VS禅画とかデコトラVS日光東照宮陽明門とか。2014/09/09
いわきりなおと
4
ものすごく面白かったです。古典と現代アート。比べてわかる。2010/05/18