内容説明
いま、日本の美術史学をふりかえる。「美術」「美術史学」の制度がはらむ諸問題を多角的な視点から追究する。
目次
第1セッション 近代と美術/近代と美術史(日本近代の文化財保護行政と美術史の成立;「日本美術史」という枠組み;近代日本における美学と美術史学 ほか)
第2セッション 内なる他者としての東アジア(世界観の再編と歴史観の再編;龍門石窟への足跡―岡倉天心と大村西崖;日本近代のなかの中国絵画史研究 ほか)
第3セッション 語る現在、語られる過去(近代日本における画家のアイデンティティ―美術と非美術の境界の諸問題;日本の美術史言説と「みやび」;「日本美術の装飾性」という言説 ほか)